2009年10月10日土曜日

スマトラ島の惨状

9月 30日にインドネシア・スマトラ島で発生した M7.6 の大地震では、同島西海岸中央部の都市パダンを中心に大きな被害が出ています。その様子を、『ボストン・グローブ』紙の “The Big Picture” が特集しています:
特に私の印象に残った写真は以下のものです。番号は各写真の左下に書かれています:
2番: 命からがら練習場から逃げだしてきた柔道着姿の少女。腕にインドネシアの国旗が縫いつけられています。将来、この少女の成長した姿がオリンピックで見られるかも知れません。

7番37番: 土砂崩れの様子を飛行機から撮影した写真です。昨年 6月に発生した「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」の土砂崩れを思い起こさせます。

15番: マットレスの上の赤ちゃん。犬も寝そべっています。親はそばにいるのでしょうか。余震が来たらと思うと、心配になります。

16番: 生きたアヒルを袋詰めにして避難する男性。アヒルがうまく穴から首を出していますが、どうやってつめたのでしょうか。中には、首が出せずに呼吸困難に陥っているアヒルもいるのかも知れませんが。

32番: 土砂崩れに巻き込まれて生き埋めになった女性。長い髪の毛だけが地表に出ています。
話しがそれますが、“The Big Picture” は、中国の建国 60周年記念式典の様子も特集しています:
ミニスカートで行進する女性兵士の姿など、近代化された人民解放軍のさまざまな制服のバリエーションを見ると、一昔前のやぼったい人民服とは隔世の感があります。しかし、この時期にこれだけ多くの人が集まると、新型インフルエンザの感染が一気に広がるのではないかと心配になります。