2015年10月8日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-57)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が10月7日付で更新情報を出しています:

以下に内容をまとめます:
  • 2つの観測装置に現れていた直接波近似変動のうちの一つがほぼ終息。別の2つの観測装置に現れていた特異状態は継続。

    特異状態とは、通常は振動しているために幅があるように見えている基線が、振動がなくなり細い糸状になる状態。M6.0以上の地震の前兆として出現。弱い場合は完全な糸状ではなく、ランダムな変動となる場合もある(串田嘉男「地震予報」、PHP新書、2012)。

  • 別の観測装置にBT変動が新たに出現。

    BT変動(Baseline Thickness anomaly)とは、静穏時に比べて基線幅(基線の振幅)が増大する変動。「長期継続出現した場合は、日々のBT出現時刻または終息時刻と地震発生時刻が一致。M5.0以上の規模の地震の前兆として出現」(串田嘉男「地震予報」、PHP新書、2012)

  • 現状から、10月15日前後に対応地震が発生する可能性は低い。13日時点で前兆が顕著に継続していた場合には、15日前後の発生は否定できる。

  • 現在は第8ステージが進行中と認識。「前兆終息が認められない限りは発生は推定されません。今迄次ステージに移行する際、前兆が終息せず、継続したため、現在迄の間に発生日を確定したことはありません。」

  • この前兆(No.1778前兆)の他に、関東直下、東海、東南海、南海などの巨大地震を示唆するような前兆は観測されていない。

推定発生日 可能性(1) 10月15日±2日(10月11日前後に前兆終息が条件)

可能性(2) 10月25日±3日(10月中旬以降に前兆終息が条件)

10月7日現在の状況からは(1)の可能性は低い。
10月21日を過ぎても前兆が継続している場合は、11月の可能性あり。
推定発生時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±2時間
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県、滋賀県、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部、富山県南西部、長野県南西部、静岡県西部
(上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年10月6日火曜日

何度目の発見か


9月27日付「NASA: 火星についての重要な科学的発見」の続報です。

日本時間9月29日午前0時30分から行われたNASAの記者会見ですが、私も眠い目をこすりながらNASA TVをリアルタイムで視聴しました。会見の内容は報道などの下馬評どおりで、RSL(Recurring Slope Lineae、斜面に繰り返し現れる線状のパターン)現象に関するものでした。専門家にとっては「重要な科学的発見」ですが、生物やその化石、火星文明の遺跡などの発見を期待する一般の人たちにとってはさしたるインパクトがなく、ネットなどでは「NASAは何回、火星で水を発見すれば気が済むんだ」といった揶揄や皮肉も飛び交っています。♫何度目の発見か~(乃木坂46風)

惑星協会(The Planetary Society)のブログが、発表の内容を簡潔かつ具体的にまとめてくれていますので紹介します:

以下は上記ブログ記事からの抜粋(テキトー訳)です:
  • RSLは火星の斜面に季節によって現れる細い筋状のパターンである。火星表面の広範囲に見られる。

  • 火星周回衛星マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)に搭載されたHiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)カメラを使ったこれまでの研究で、RSLは気温が絶対温度で250°~300°(-23℃~+27℃)に達する暖かい季節に現れることが判明しており、それは水のような蒸発しやすい物質が関与していることを強く示唆していた。

  • 今回論文として発表された研究は、マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されているCRISM(Compact Reconnaissance Imaging Spectrometer for Mars)分光計で得られたデータを使用し、RSLが出現している期間に水和塩(hydrated salts: 水分子を含む鉱物)が存在している証拠をつかんだ。

  • 分光計のデータに最もよく合致する鉱物は、過塩素酸マグネシウム(magnesium perchlorate)、塩素酸マグネシウム(magnesium chlorate)、過塩素酸ナトリウム(sodium perchlorate)である。

  • 過塩素酸塩(perchlorate salts)の存在は、火星の環境下で水の融点を絶対温度40°(-233℃)まで低下させうるので、水が液体になることを容易にする。

  • 今回の研究成果は、現在の火星表面の広い範囲で、短期間ではあるものの液体の塩水が流れる条件が生じていることの非常に強力な証拠である。流れとはいっても、たぶん小川のようなものではなく、土壌中に拡散する湿り気のようなものかも知れないが。

  • RSLは多様な場所と異なる地質学的環境で繰り返し出現するので、液体の水が補充される単一のメカニズムを特定するのは困難である。

  • 今回の研究に携わった研究者たちは「潮解」という現象が水分の補給源である可能性が高いと考えている。つまり、過塩素酸塩(perchlorate salts)が大気中から水蒸気を吸収し、それが十分な量に達すると液体となって塩類を溶解するということである。

以下はRSLの画像と季節変化を示す動画です:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-56)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が9月29日付で更新情報を出しています:

以下に内容をまとめます:
  • 9月末日現在、微弱ながら2つの観測装置に直接波近似変動、別の2つの観測装置に特異状態が継続。

  • 前兆は第8ステージに入っていると認識。

  • 前兆が完全終息に至っていないことから、10月初旬の対応地震発生は考えにくい。10月13日前後、あるいは11月13日前後か。

  • 継続中の前兆が10月上旬中に完全終息した場合、11月の対応地震発生は考えにくく、10月14日±2日に発生の可能性。10月10日を過ぎても前兆が継続している場合は、11月13日前後の可能性。

  • この前兆(No.1778前兆)は2008年7月に始まり7年3ヶ月継続。歴代最長の前兆。これまでの最長は2008年6月に発生した「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震」(M7.2)で、前兆が3年3ヶ月続いた後に地震発生。

  • 9月17日にピークが現れた火山帯近傍地震前兆については、10月14日前後に対応地震が発生する可能性。推定震央領域としては、長野県西部から岐阜県、石川県、福井県が示唆され、No.1778前兆の推定震央領域の一部と重なる(上記PDF資料の地図参照)。両者の推定時期、領域が重なることから、この火山帯近傍地震前兆はNo.1778前兆の別形態前兆である可能性あり。

推定発生日 10月14日±2日(10月上旬に前兆終息の場合)
11月以降 (10月上旬に前兆が終息しなかった場合)
推定発生時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±2時間
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県、滋賀県、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部、富山県南西部、長野県南西部、静岡県西部
(上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年9月27日日曜日

NASA: 火星についての重要な科学的発見


NASA(アメリカ航空宇宙局)が米国東部時間9月28日11時30分(日本時間29日午前0時30分)から〝a major science finding from the agency’s ongoing exploration of Mars〟(現在進行中の火星探査から得られた重要な科学的発見)について記者会見を行うと発表しました:

28日11時に科学誌〝Nature〟の最新号に掲載された論文の内容詳細が解禁されるのを待っての記者会見です。NASAの「重大発表」の予告ははこれまでも何回か経験していますが、期待はずれがほとんどでした。今回はどうでしょうか。

報道では、記者会見に臨む5人のメンバーのうち特にジョージア工科大学の Lujendra Ojha 氏(写真ホームページ)が注目されています。同氏は地球型惑星の進化を中心に研究を行っており、ホームページにも画像が掲載されている火星のRSL(Recurring Slope Lineae、斜面に繰り返し現れる線状のパターン)現象に関心を寄せています。この現象は、気温が上昇する時期にのみ低緯度から中緯度にあるクレーターの斜面に現れます。塩類を含んだ液体の水が斜面を流れ下っているという見方が大勢です。今回の記者会見で語られる「重要な科学的発見」とは、火星表面で液体の水の存在が確認されたことではないか、と推測されています。

RSLの現れる地域は、2020年以降に打ち上げられる次期火星探査車の着陸地点の候補に挙がっていますが、強い反対意見もあります。探査車を完全に滅菌する方法がない中、液体の水、そして場合によっては火星土着の生物が存在するかも知れない場所に探査車を送り込むことは地球のバクテリアによる汚染や土着生物の絶滅を招きかねないという懸念があるからです。


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2015年9月26日土曜日

地球に異常接近 ― 小惑星 2015 SK7


9月24日に発見された小惑星〝2015 SK7〟が地球に異常接近していたことが分かりました。最接近時刻は9月23日午前6時44分(日本時間、6分程度の誤差を含む)、接近距離は0.069LD(1LD=地球から月までの平均距離)で、地球表面からの高度にすると約2万kmです。気象衛星などの静止軌道は地表から約3万6000kmですから、それよりもかなり内側を通過したことになります。

この小惑星はアポロ群に属し、直径は5~10mと推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速13.7km(時速約4万9000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 SK7 5~10 9月23日 06:44 0.069


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2015年9月25日金曜日

8歳の少年が地震と津波を予測? ― アルゼンチン


アルゼンチンの8歳の少年が、9月16日(現地時間)にチリで発生した地震と津波を予知していたのでは、と話題になっています。

少年は地震と津波が起こりそうな感じがしたので「チリの津波」という題の作文を書き、先生に提出したのだそうです。題は赤色のアンダーラインが引かれていました。「チリで津波があった。ヘリコプターで救助される人もいた」という内容で、津波に襲われる家の絵が添えられていました。作文が提出されてから数時間後にチリでM8.3の大地震と津波が発生しました:

ただの偶然と考えるのが普通だと思いますが、どうでしょうか。

過去には以下のような報道もありました:

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バスケットボール・ガール


こういう話を見聞きすると涙が止まらなくなります。中国・雲南省。4歳の時に交通事故で両足を失った少女。貧しいため義足を買うことができず、祖父が古いバスケットボールを切って作ってくれたものは ・・・ とにかく写真を見てください:

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チリ大地震と異様な空


現地時間9月17日午後7時54分にチリで発生したM8.3の大地震(現地ではM8.4と報道されているようです)。この揺れの最中に撮影された動画を2本紹介します。

1本目は飛行中のドローンから撮影された魚眼映像。地平線(水平線?)に向かって収束する雲の列が写っています。夕日(残照)の位置から判断して収束点は西、つまり海の方向です。震央地図と見くらべてください。収束する雲の下(手前)には、それらと直交する2列の細長い雲も見えています:

2本目は自宅のそばで撮影されたと思われる映像。やはり収束する雲が写っています:

「地震雲」の信者は迷うことなく「おぉ、これこそ地震雲だ」と欣喜雀躍するかも知れませんね。

以前のチリ地震では以下のような報道もありました:

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小惑星 2015 SZ2 が地球接近


9月30日午後4時52分(日本時間、2分程度の誤差見込み)、小惑星〝2015 SZ2〟が地球に1.32LDまで近づきます(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は9月12日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は24~53mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は遅く、秒速6.14km(時速約2万2000km)と計算されています。

この小惑星は地球最接近に先立って、9月30日午前3時29分(日本時間、2分程度の誤差見込み)に月に1.19LDまで接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 SZ2 24~53 9月30日 16:52 1.32


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2015年9月24日木曜日

阿蘇山の次は富士山か?


静岡大学同大教育学部教授で同大学防災総合センター教授でもある小山真人氏(火山学、地震・火山防災)の解説記事です(長文)。 「富士山の観測データは、(中略)今日に至るまで顕著な異常を示さず、火山活動は静穏なままである」、 「そもそも火山の『活動期』の存在は、広く学界に認められたものではない」、 「日本列島の火山活動が活発化しているように見えるのは、2014年9月の御嶽山噴火災害によって火山に注目が集まり、報道の数が圧倒的に増えていることと、火山の異常に対する気象庁の対応もやや過敏となっていることによる効果が大きい」:

記事の末尾にある「各火山の噴火警戒レベルの推移」の図は面白いです。東北地方太平洋沖地震の前後で噴火警戒レベルがどのように変化したのかを比較していますが、実は「3.11地震後も大してレベル変化がなかったが、2014年9月の御嶽山噴火災害の後にレベルが増大した火山が多い」。

報道でさかんに採り上げられることによって、ある現象が普通以上に頻発しているように感じられることはこれまでにもありました ―― ダイオウイカの漂着や捕獲、空からオタマジャクシが降ってくる現象、などなど。


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