2023年10月12日木曜日

スロバキア東部で M5.0

 
10月9日20時23分(日本時間 10日03時23分)ごろ、スロバキア東部で地震が発生し、ウクライナやポーランドなどの近隣国でも揺れを感じたとのことです。ヨーロッパ地中海地震学センター(EMSC)は M5.0、震源の深さ 4km、米国地質調査所(USGS)は M5.0、深さ 8.3km としています(震央地図)。
 
大きな被害は出ていないもようです。スロバキアの地球科学研究機関は、今回の規模の地震が同国内で発生したのは 90年ぶりとしています。米国が HAARP(High Frequency Active Auroral Research Program)の施設を使ってこの地震を起こしたとの噂が流され、警察が注意を呼びかけているとのことです:
 
関連記事
 

青ヶ島で火山性地震 (続報)

 
5月3日付「青ヶ島で火山性地震」の続報です。

9月29日、八丈島の南約 60km にある青ヶ島(地図)で火山性地震がありました(日別地震回数表)。5月1日以来の発生です(グラフ)。
 
気象庁が今週発表した「青ヶ島の火山活動解説資料(令和5年9月)」(PDF形式)によると、今年の春ごろから島の唯一の GNSS 観測基線で急速な伸びが観測されています。気象庁は「原因不明の変化ですが、火山活動によるものではないと考えています」としています(図 3 参照)。

青ヶ島は気象庁の常時観測火山ですが、火山活動度ランクは〝C〟とされています。
 
 

2023年10月11日水曜日

2つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
10月7日から 8日にかけて、小惑星〝2023 TK4〟と〝2023 TJ4〟が地球と月のそばを通過して行きました。
 
2022 TK4 (2023年10月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月7日 22:40
 (月)10月8日 00:24
接近日時 誤差
(地球)± 10 分
(月)± 9 分
接近距離 (地球)0.53 LD
(月)1.54 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
14.2 km/s ≅ 5万1000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近
公転周期1460 日 ≅ 4.00 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
2022 TJ4 (2023年10月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月8日 04:52
 (地球)10月8日 06:08
接近日時 誤差
(月)± 6 分
(地球)± 6 分
接近距離 (月)1.09 LD
(地球)0.77 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
12.5 km/s ≅ 4万5000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2080年4月26日ごろ
公転周期508 日 ≅ 1.39 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2023 TV3 が地球と月に接近 (補足)

 
10月10日付「小惑星 2023 TV3 が地球と月に接近」の補足です。
 
「 新たに発見された小惑星 2023 TV3 は、おそらくチェリャビンスク隕石(の元となった小惑星)と同じくらいの大きさがあり、10月12日に月までの距離の 1/4以下のところを通過する 」: 
 
ポスト(ツイート)中のリンクをクリックすると、GIF動画が拡大します。
 
 

2023年10月10日火曜日

謎の反復震動

 
防災科学技術研究所の「Hi-net 100トレース連続波形画像」で、10月9日04時台に始まり、05時台、06時台までくり返し現れた震動は何なのでしょうか。長野県あたりの観測点で弱い震動が始まり、それが収まると、少し間を置いて今度は西日本でやや強い震動が始まります。それが繰り返されているのですが、くり返しの間隔はだんだん短くなっています。この時間帯に有感地震は発生していません:

小惑星 2023 TV3 が地球と月に接近

 
[10月13日 最新の情報にもとづいて接近時刻などを更新しました]  
[10月12日 最新の情報にもとづいて接近時刻などを更新しました] 
[10月11日 最新の情報にもとづいて接近時刻などを更新しました]
 
10月12日から13日にかけて、小惑星〝2023 TV3〟が地球と月に接近します。

2023 TV3 (2023年10月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月12日 21:52
 (月)10月13日 05:32
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.22 LD
(月)0.33 LD
推定直径
8 ~ 18 m
対地球相対速度
14.2 km/s ≅ 5万1000 km/h
初観測から地球接近まで5 日
次の地球接近2162年10月11日ごろ
公転周期892 日 ≅ 2.44 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年10月9日月曜日

AI による地震予測、試験運用で有望な結果を示す

 
米国テキサス大学のプレス・リリースです:

以下は主要部分の翻訳です ——

人工知能(AI)の助けを借りて地震を予測するという新たな試みにより、この技術がいつか地震による生活や経済への影響を抑えるために利用できるのではないかという期待が高まっている。テキサス大学の研究者が開発した AI アルゴリズムは、中国での 7ヶ月間にわたる試験中に、地震の 70%を発生の 1週間前に正確に予測した。

この AI は、過去の地震データと組み合わされたリアルタイムの地震データから統計的な高まりを検出するように訓練されていた。 その結果、AI は、予測された場所から約 200マイル以内で、計算された強度とほぼ正確に一致する 14件の地震を予測することに成功した。 地震を見逃したのは 1回で、誤った警告を発したのは 8回だった。

同じアプローチが他の場所でも有効かどうかはまだわからないが、この取り組みは AI による地震予測研究における画期的な出来事である。

今回の試験運用は中国で開催された国際コンペティションの一環として行われ、テキサス大学が開発した AI は他の 600の設計の中で 1位を獲得した。テキサス大学のエントリーは、地震学者であり AI の主要開発者である Yangkang Chen が主導した。この試験の結果は、米国地震学会誌『Bulletin of the Seismological Society of America』に掲載されている。

研究者らによると、自分たちの手法は比較的単純な機械学習アプローチに従うことによって成功したという。この AI には、研究チームの地震物理学の知識に基づいた一連の統計的特徴が与えられ、その後、5年間の地震記録のデータベースに基づいて学習するように指示が与えられた。
 
研究者らは、カリフォルニア州、イタリア、日本、ギリシャ、トルコ、テキサスなど、地震観測ネットワークがしっかりしている場所では、AI は成功率を向上させ、数十マイル以内に予測を絞り込むことができると確信している。
 
 

小惑星 2023 TM3 が地球と月に接近

 
[10月10日 最新の情報にもとづいて接近時刻などを更新しました]
 
10月10日夜、小惑星〝2023 TM3〟が地球と月に接近します。

2023 TM3 (2023年10月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月10日 21:58
 (月)10月10日 22:37
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.43 LD
(月)1.09 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
11.5 km/s ≅ 4万1000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2025年10月4日ごろ
公転周期237 日 ≅ 0.65 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年10月8日日曜日

小惑星 2023 TR1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 TR1〟が 10月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。接近時の地球との相対速度は秒速 20km(時速7万2000km)で、かなり高速でした。
 
2023 TR1
(2023年10月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)10月7日 14:01
 (地球)10月7日 14:25
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.25 LD
(地球)0.28 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
20.0 km/s ≅ 7万2000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2026年10月11日ごろ
公転周期531 日 ≅ 1.45 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年10月7日土曜日

アフガニスタン西部で地震連発

 
アフガニスタン西部で、現地時間 10月7日11時過ぎから 12時過ぎまでの約 1時間にM5からM6クラスの地震が 4回立て続けに発生しました。震央はほぼ同じ場所です(震央地図)。
 
USGS(米国地質調査所)と EMSC(ヨーロッパ地中海地震学センター、[]内)は次のように発表しています。()内は日本時間です:
  • 11時11分(15時41分) M6.3、D14.0km [M6.2、D35km]
  • 11時19分(15時49分) M5.5、D11.4km [M5.6、D35km]
  • 11時42分(16時12分) M6.3、D10.0km [M6.4、D35km]
  • 12時10分(16時40分) M5.9、D7.7km   [M5.9、D6km]

以下は、最初の M6.3 の地震についての USGS のテクトニック・サマリーからの抄訳です:
 
2023年10月7日にアフガニスタンのヘラート近郊で発生したM6.3の地震は、ヒンドゥークシ山脈の最西端近くの浅い深さでの衝上断層の結果として発生した。この地震に続いて、約30分後に2回目のM6.3の地震が発生した。どちらの地震も、北または南に傾斜し、走向が東-西方向の断層面で発生した。地震は大陸内の山岳地帯のユーラシア・プレート内で発生した。

アフガニスタンとその周辺地域では、アラビア、ユーラシア、インド・プレート間の複雑かつ活発な相互作用により、地震が頻繁に発生する。アフガニスタン西部と中部の地震は、主にユーラシア・プレートに対するアラビア・プレートの北上運動の影響を受けている。1920年以降では、今回の地震の震央から250km以内でM6以上の地震が他に7回発生しており、そのすべてはイラン領内で発生している。これらの過去の地震には、1567人の死者を出した1997年5月のM7.3の地震と、1979年11月のM7.1の地震が含まれる。