2023年9月8日金曜日

小惑星 2023 RS が地球と月に接近・通過

 
9月7日から8日にかけての深夜、小惑星〝2023 RS〟が 地球と月の近くを通過しました。地球にもっとも近づいたときの地表からの高度は約 4000km でした(静止衛星の高度は約 3万6000km)。
 
2023 RS (2023年9月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)9月7日 23:26
 (月)9月8日 03:16
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.027 LD
(月)0.941 LD
推定直径
1 ~ 2 m
対地球相対速度
13.6 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2024年1月29日
公転周期649 日 ≅ 1.78 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年9月5日火曜日

首都直下地震で地下ガス爆発?

 
Smart FLASH』の記事です。長い記事ですが、後半に信州大学・榎本祐嗣名誉教授の指摘があります。
 
「東京都心部の地下には、日本最大の『南関東ガス田』があります」、「採掘が停止されて50年以上たち、さらに現在の東京の地表は、コンクリートの建物やアスファルトでほぼ塞がれています。ガスは溜まりに溜まっている状態です」、(関東大震災の火災は)「七輪やかまどの火の不始末が、火災旋風(炎をともなうつむじ風)で燃え広がったというのが定説ですが、金属が溶けるほどの高温になった説明がつきません。私は、上ガスが原因だったと考えています」、「地下のガスが地震によって噴出し、引火して一気に爆発した可能性があるのだ」:
 

地異印象記 (その 1)

 
哲学者・倫理学者の和辻哲郎の『地異印象記』(青空文庫所収)から。「人間は自分の欲せぬことを信じたがらぬもの」 ——

 大正十二年ごろ関東地方に大地震がある、ということをある権威ある地震学者が予言したと仮定する。その場合今度のような大災害は避けられたであろうか。大本教は二、三年前大地震を予言して幾分我々を不安に陥れたが、地震に対する防備に着手させるだけの力はなかった。しかしそれは大本教が我々を承服せしめるだけの根拠を示さなかったからである。もし学者が在来の大地震の統計や地震帯の研究によって大地震の近いことを説いたならば、人々はあらかじめあの震害と火災とに備えはしなかったであろうか。

 自分は思う、人々は恐らくこの予言にも動かされなかったろうと。なぜなら人間は自分の欲せぬことを信じたがらぬものだからである。死は人間の避くべからざる運命だと承知しながらも我々の多くは死が自分に縁遠いものであるかのような気持ちで日々の生を送り、ある日死に面して愕然と驚くまでは死に備えるということをしない。それと同じように、百年に一度というふうな異変に対しては、人々はできるだけそれを考えまいとする態度をとる。在来の地震から帰納せられた学説は、この種の信じたがらぬものを信じさせるほどの力は持たない。結局学者の予言も大本教の予言と同様に取り扱われたであろう。
 
 

2023年9月4日月曜日

存在しない山々が見える — 沖縄県

 
琉球新報』の記事から。8月25日午後、沖縄県の名護湾(地図)沿いの国道 58号から臨む本部半島(地図)の稜線の向こうに、実在しない山々が幾重にも重なって見える現象が目撃・撮影されました。記事にはこの現象の原因は書かれていません:

記事中にある「カタブイ」については以下を参照してください:
 

「自然」に発狂の気味のあるのは疑ひ難い事実である

 
いろいろな植物が季節はずれに花を咲かせていることから、小説家の芥川龍之介が関東大震災を予言していたという話。青空文庫収録の『大正十二年九月一日の大震に際して』から引用します。文中の「僕」が芥川龍之介です ——

 大正十二年八月、僕は一游亭と鎌倉へ行き、平野屋別荘の客となつた。僕等の座敷の軒先はずつと藤棚になつてゐる。その又藤棚の葉の間にはちらほら紫の花が見えた。八月の藤の花は年代記ものである。そればかりではない。後架の窓から裏庭を見ると、八重の山吹も花をつけてゐる。
  山吹を指すや日向の撞木杖    一游亭
   (註に曰、一游亭は撞木杖をついてゐる。)
 その上又珍らしいことは小町園の庭の池に菖蒲も蓮と咲き競つてゐる。
  葉を枯れて蓮と咲ける花あやめ  一游亭
 藤、山吹、菖蒲と数へてくると、どうもこれは唯事ではない。「自然」に発狂の気味のあるのは疑ひ難い事実である。僕は爾来人の顔さへ見れば、「天変地異が起りさうだ」と云つた。しかし誰も真に受けない。久米正雄の如きはにやにやしながら、「菊池寛が弱気になつてね」などと大いに僕を嘲弄したものである。
 僕等の東京に帰つたのは八月二十五日である。大地震はそれから八日目に起つた。
「あの時は義理にも反対したかつたけれど、実際君の予言は中つたね。」
 久米も今は僕の予言に大いに敬意を表してゐる。さう云ふことならば白状しても好い。――実は僕も僕の予言を余り信用しなかつたのだよ。
 
 

2023年9月3日日曜日

ロシア・ウクライナ戦争と地震観測網


Nature』誌に掲載された論文です。地震観測網によって得られる爆発のデータが、戦争を客観的に監視するための効果的なツールとなり、国際法違反の攻撃に関する客観的情報の収集に役立つとのことです。
 
「(地震計のネットワークによって)2022年2月から 11月にかけて、キエフ、ジトーミル、チェルニーヒウの各県で 1200 件を超える爆発が観測され、正確な発生時刻、場所、規模が判明した。 私たちは、さまざまな種類の軍事攻撃に関連する一連の地震音響信号を特定し、その結果得られた爆発のカタログは、公的に報告されている攻撃の数をはるかに上回っている」:
 


イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-153)

 
米国イエローストーン国立公園の 8月の状況です。スティームボート間欠泉(地図)の噴出が 8月25日にありました。77日ぶりで、今年 6回目の噴出です。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23
3 3月11日 42
4 5月7日 57
5 6月9日 33
6
8月25日 77
 
 
地震活動は通常のレベルでした。136件の地震が記録され、最大は 8月12日に発生した M2.7。8月2日から 4日にかけて、オールド・フェイスフル間欠泉の北北東約 26km の場所で群発地震があり、14件の地震を観測。
 
スティームボート間欠泉のあるノリス間欠泉盆地近くの GPS観測点では、2022年10月から 2023年6月にかけて合計約 3cm の着実な沈降が記録されていましたが、7月と 8月にはいかなる変形も観測されませんでした。

イエローストーン・カルデラでは、年間数センチメートルで 2015 年以来続いてきた沈降が停止。毎年夏に起こる現象で、雪解け水などが地下に浸透したことが原因。季節的な隆起も観測されませんでした。


 

2023年9月2日土曜日

災害前に起きる異変の数々

 
デイリー新潮』の記事です。東京消防庁監修『新 消防雑学事典 二訂版』や、消防庁のホームページ内の「全国災害伝承情報」に収録されている関東大震災やその他の災害の前兆現象を紹介しています。
 
「2~3日前、上天気の午後、富士山の上あたりに稲妻が横に走り続けた」、「15日前、埋立地にアリが各所に穴を作り出し、その活動が異常だった。異変の前兆かと新聞にも載った」、「以前は海水浴ができない海が、その年珍しく、遠浅になり、海水浴場になった」等々:
 

2023年9月1日金曜日

日本大地震

 
関東大震災当時、ドイツに留学中だった斎藤茂吉による『日本大地震』(青空文庫収録)からの抜粋です。 大震災がヨーロッパにどのように伝えられたかが垣間見えます。ドイツで日本の大震災が報じられたのは 9月3日のことだったようです。なお、文中に「消火山」という言葉が出てきますが、休火山のことではないかと思われます。
 
(9月3日)そこに夕刊の新聞売が来たので三通りばかりの新聞を買ひ、もう半立突の麦酒を取寄せて新聞を読むに、伊太利と希臘とが緊張した状態にあることを報じたその次に、“Die Erdbebenkatastrophe in Japan”と題して日本震災のことを報じてゐる。
 
新聞の報告は皆殆ど同一であつた。上海電報に拠ると、地震は九月一日の早朝に起り、東京横浜の住民は十万人死んだ。東京の砲兵工廠は空中に舞上り、数千の職工が死んだ。熱海・伊東の町は全くなくなつた。富士山の頂が飛び、大島は海中に没した。云々である。 

(9月4日)N君の持つてゐるけふの朝刊新聞の記事を読むと、きのふの夕刊よりも稍委しく出てゐる。コレア丸からの無線電報に拠るに、東京は既に戒厳令が敷かれて戦時状態に入つた。横浜の住民二十万は住む家なく食ふ食がない。ロイテル電報は報じて云。東京は猛火に包まれ殆ど灰燼に帰してしまつた。紐育電報が報じて云。大統領 Coolidge は日本の Mikado へ見舞の電報を打つた。それから能ふかぎり日本の震災を救助する目的で直ちに旅順港にゐる米国分艦隊をして日本へ発航せしめた。また、上海投錨中の英国甲鉄艦 Despatech 号も既に日本へ向つて出帆した。なほ、日本の地震はミユンヘンの地震計に感応し、朝の四時十一分頃から始まり五時少し前に最も強く感応した。云々。

(9月5日)けふは、もう日本震災のための死者は五十万と註してあつた。大小の消火山は二たび活動を始め、東京・横浜・深川・千住・横須賀・浅草・神田・本郷・下谷・熱海・御殿場・箱根は全く滅亡してしまつた。政府は一部京都一部大阪に移つた。東京は今なほ火焔の海の中にある。首相も死に、大臣の数人も死んだ。ただ宮城の損害が比較的尠く避難民のために既に宮城を開放した。仏蘭西大使館、伊太利大使館は全く破壊した。帝室博物館、二大劇場、帝国大学、日本銀行、停車場等も廃滅に帰し、電報電信の途は全く杜絶してしまつた。云々。

(数日後)併し飯くひに街頭に出ると、食店にゐる客などが態々私のゐる卓のところまで来て震災の見舞を云つた。ある時には、途中で行過がつた背嚢を負うた一人の老翁がまた戻つて来て、私を呼止めて見舞の言葉を云つて呉れたりした。日本からの直接通信が始めて英京倫敦に届いたといふのが新聞に出たが、それを読むと前に読んだ間接通信の記事内容よりももつと深刻であつた。また民衆と軍隊との衝突があり、朝鮮人と軍隊との市街戦が報じられてあり、新首相山本権兵衛子爵に対する暗殺企図、数名の大臣の死亡なども報じられてあり、五十万の人間と、五億ポンドの財産とが消失されたことを註してあつた。

(或日)日本軍艦数隻が沈没し、伊豆の大島が滅して半島の近くに新しい島が出来、神聖江の島が全く無くなつてしまつたといふ、さういふことなどは余り気にせぬやうになつた。

(10月14日以降)十月十四日にはじめて大阪毎日新聞九月三日の号外を手に入れ皆頭を集めて読んだ、『東京全市焦土と化す』といふ大きな見出しがあり、碓氷峠から東京の空が赤く焦げてゐるのが見えるとも書いてある。これは想像よりもまだまだ悲惨である。十五日には大阪のO君から大阪朝日新聞の週報を受取り、廿一日には参謀本部附のK少佐から大阪朝日新聞を借りて読んだ。深川の陸軍糧秣廠の広場で何十万の人の死んだ所や、両国の橋の墜ちた所などを読んだ。どうも息がつまるやうである。三面の方には、佐渡まで帰らうとしてやうやく長野市の停車場まで落延びて来たひとりの女を見るに、自分の髪の毛が全く焼け焦げ背には焼死んだ子を一人負つてゐるといふ記事などもあつた。

 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-288)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 8月30日12:00 付けで更新情報を出しています:
 
今回の更新情報では、(1)7月中旬と下旬に観測された火山噴火型前兆変動と、(2)No.1778 関連前兆変動の現状について述べています。

火山噴火型前兆変動
  • 7月12日と13日に出現。
  • 八ヶ岳南麓で大きく、秋田観測点と高知観測点でも微弱ながら同期して観測。
  • 7月31日を中心に再びやや弱く出現。
  • No.1778 前兆変動に対応する地震が発生する際には、連動して火山噴火が発生する可能性を否定できない。

No.1778 関連前兆変動の現状
  • 現在は 八ヶ岳の 3つの観測装置で前兆変動が継続 —— CH21の特異変動、CH20 と CH26 に同期して現れている PBF特異変動。
  • 現時点で特異変動が継続しているため、2023年内の対応地震発生の可能性は否定できる。

推定日2023年内の発生の可能性は否定
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.353」所載の図5太線内
斜線の領域は火山近傍領域(震央域の一部が斜線領域内にある可能性あり)
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍

 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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