2024年12月31日火曜日

カーター元大統領のメッセージ

 
12月29日、アメリカのジミー・カーター元大統領が 100歳で亡くなりました。人類が作り出したものとしては地球から最も遠く(250億 km)まで到達し、現在も太陽系外の宇宙空間を飛行し観測データを送り続けているボイジャー 1号には同氏のメッセージが搭載されています ——
 
声明

このボイジャー探査機は、アメリカ合衆国によって建造されました。私たちは、地球に住む 40億人以上の人々の中の 2億4000万人のコミュニティです。私たち人類は依然として国家に分かれていますが、これらの国家は急速に 1つの地球文明になりつつあります。

私たちはこのメッセージを宇宙に送り出します。このメッセージは、私たちの文明が大きく変わり、地球の表面が大きく変化する 10億年後も生き残ることでしょう。天の川銀河の 2000億の星のうち、いくつか、おそらくは多くに生命を宿す惑星があり、宇宙を航行する文明が存在していることでしょう。そのような文明の 1つがボイジャーを捕捉し、これらの記録内容を理解できるのであれば、これが私たちのメッセージです。
 
これは遠く離れた小さな世界からの贈り物であり、私たちの音、私たちの科学、私たちの画像、私たちの音楽、私たちの考え、私たちの感情の証です。私たちは、あなた方の時代まで存続できるように、私たちの時代を生き延びようとしています。私たちは、直面している問題を解決して、いつの日か銀河文明のコミュニティに加わることを望んでいます。ここに記録された声明は、広大で驚異に満ちた宇宙における我々の希望と決意、そして善意の表明です。
 
ジミー・カーター
アメリカ合衆国大統領
 
ホワイトハウス、1977年6月16 日
 
 
 

イワシが大量漂着 — 北海道松前町

 
12月29日ごろから、北海道松前町二越(地図)や江良(地図)の海岸に、1km 弱にわたって大量のイワシが漂着しています。マイワシとみられています。
 
「イワシが大量漂着する原因としては、海水温の影響や、大型魚やイルカなどに追われ迷い込むケースなどが考えられますが、今回漂着した原因は分かっていません」:
 
 松前町では 2021年12月にも大量のイワシが漂着しています。また、2023年12月には、函館などでもイワシの漂着が相次ぎました。



阪神・淡路大震災の活断層帯に「割れ残り」、再び震度 6~7 の恐れ

 
神戸新聞』の記事です。政府の地震調査研究推進本部では、1995年1月に兵庫県南部地震(M7.3)を起こした活断層帯に「割れ残り」があり、今後 30年以内に M7.9 前後の大地震を起こす可能性が「やや高い」と評価しているとのことです:
 

能登半島地震が2024年の世界最大

 
ウェザーニュース』による今年の地震の総括です。3年続けて世界で M8 以上の発生はなく、今年の世界最大は 1月1日の能登半島地震(Mj7.6、Mw7.5)だったとのことです:
 

小惑星 2024 YW8 が地球と月に接近・通過

 
12月31日朝、非常に小さな小惑星〝2024 YW8〟が地球の近く(地表から約2万2000km)を通過しました。月への最接近は同日夕方となります。
 
2024 YW8 (2024年12月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月31日 06:26
 (月)12月31日 18:39
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.074 LD
(月)0.440 LD
推定直径
1 ~ 2 m
対地球相対速度
8.8 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2028年12月23日ごろ
公転周期584 日 ≅ 1.60 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2024 YG9 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 YG9〟が 12月28日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 12月30日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 YG9
(2024年12月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月28日 13:41
 (地球)12月28日 17:51
接近日時 誤差
(月)± 10 分
(地球)± 8 分
接近距離 (月)1.75 LD
(地球)0.95 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
14.6 km/s ≅ 5万3000 km/h
初観測から地球接近まで−2日
次の地球接近2076年9月9日ごろ
公転周期1188 日 ≅ 3.25 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年12月30日月曜日

小惑星 2024 YJ7 が地球と月に接近

 
12月31日、小惑星〝2024 YJ7〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 YJ7 (2024年12月29日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月31日 08:39
 (月)12月31日 17:32
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.84 LD
(月)1.50 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
8.5 km/s ≅ 3万 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2047年5月8日ごろ
公転周期546 日 ≅ 1.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-314)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 12月29日14:00 付けで「続報 No.381」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.380、12月25日15:00 付け)では次のように推定されていました ——
  • CH26 観測装置に12月17日〜18日に出現した PBF特異は直前変動ではなかったもよう。
  • K10 観測装置に現れた振動型 BF 変動は、11月1.5日の極大に続く 2つ目の極大である可能性。
  • 極大 11月1.5日、CH26 観測装置の PBF特異の終息 12月19.0日に経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、対応地震の推定発生時期として 1月4日±2日が算出される。
  • 現在継続中の CH32 観測装置と CH23 観測装置の特異変動は、12月28.6日±2日に静穏化の可能性。この静穏化が観測されれば、1月4日±2日に対応地震発生の可能性となる。静穏化しない場合は再考し続報予定。
 
今回の更新情報(No.381)では以下のように推定されています ——
 
現状 ——
  • CH26観測装置と CH20観測装置(八ヶ岳): 12月27日に1日のみ、PBF特異が同期して出現、終息。

  • CH32 観測装置と CH23 観測装置(八ヶ岳): 特異変動が継続。12月27日以前は激しい変動だったが、12月28日以降は徐々に基線を記録するように変化してきた。
 
考察 ——
  • CH26観測装置と CH20観測装置の PBF特異の終息が 11月1.5日の極大に対する最終変動で終息を 12月28.0日とすると、経験則 [極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1  によって、対応地震発生日 2025年1月16日±3日が算出される。

  • CH32 観測装置と CH23 観測装置の特異変動は、1月16日±3日の地震発生推定が正しい場合、1月6.5日±2日に静穏化すると推定される。
 
[注]PBF特異変動については『FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページにある図32を参照してください。


推定日2025年1月16日±3日
CH32・CH23の特異変動が 1月6.5日±2日に静穏化した場合
静穏化を確認して修正予定
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
前者の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.381」所載の図4 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km 程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事
 

小惑星 2024 YN7 が地球と月に接近

 
12月30日、小惑星〝2024 YN7〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 YN7 (2024年12月29日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月30日 10:53
 (月)12月30日 18:43
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.41 LD
(月)0.47 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
13.4 km/s ≅ 4万8000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期730 日 ≅ 2.00 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年12月29日日曜日

小惑星 2024 YR6 が地球と月に接近

 
12月30日、小惑星〝2024 YR6〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 YR6 (2024年12月28日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月30日 00:14
 (月)12月30日 18:19
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.67 LD
(月)0.68 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
6.7 km/s ≅ 2万4000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2032年12月29日ごろ
公転周期399 日 ≅ 1.09 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年12月28日土曜日

富士山噴火の前兆

 
デイリー新潮』の少し長めの記事です。317年前の 1707年(宝永4年)に起きた「宝永大噴火」について書いています。噴火の 4年前、1703年(元禄16年)に南関東を襲った「元禄地震」(M7.9〜8.2)と、噴火の 49日前に南海・東南海トラフで発生した「宝永地震」(M8.6)が前兆として取り上げられています(両地震の規模は『理科年表』より)。

「前兆は 4年前に発生した大地震」、「大地震の余震は大爆発の年まで」、「黒い雲が西の方から出てきて…」:
 

小惑星 2024 YA5 が地球と月に接近

 
12月29日、小惑星〝2024 YA5〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 YA5 (2024年12月27日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月29日 10:49
 (月)12月29日 16:33
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.91 LD
(月)1.12 LD
推定直径
7 ~ 16 m
対地球相対速度
16.4 km/s ≅ 5万9000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期1016 日 ≅ 2.78 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

千島列島で稍深発地震

 
12月27日21時48分、千島列島の Simuschir島(新知島)南岸近くの海域を震央とする M6.7、深さ 160km、最大震度 2 の稍深発地震がありました(震央地図)。防災科学技術研究所の「高感度版 100トレース連続波形画像」で見ると、この地震で北海道から九州まで日本列島全域が揺れているのですが、有感となったのは北海道の大平洋岸と東北地方北部でした(震度分布図)。
 
米国地質調査所(USGS)は、Mw6.8、深さ 146km としています。

Simuschir島付近では 12月8日にも M6.1、深さ 302km(暫定値)の深発地震が起きています(震央地図)。速報値と比べると、深さはやや深く、震央はかなり北東に改められています:
 
関連記事 

2024年12月26日木曜日

小惑星 2024 YQ3 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2024 YQ3〟が 12月25日から 26日にかけて地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL によるデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 YQ3 (2024年12月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月25日 23:37
 (月)12月26日 09:52
接近日時 誤差
(地球)± 5 分
(月)± 8 分
接近距離 (地球)0.30 LD
(月)0.57 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
10.6 km/s ≅ 3万8000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1453 日 ≅ 3.98 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

漁港にイルカが迷い込む — 福岡県北九州市

 
福岡県北九州市門司区の大里漁港(地図)にイルカが迷い込んでいます。

「(2〜3日前に)イワシがそうとう(漁港に)入っていたらしい」、「それを追ってきたんじゃないかって漁師さんから(聞いた)」(釣り人):
 
記事にはイルカの種類が書かれていませんが、映像を見る限りでは、頭部の形状などからゴンドウクジラ類と思われます。
 
 

御嶽山で火山性地震の頻度上昇

 
御嶽山(地図)では、「12月中旬以降、山頂付近を震源とする微小な火山性地震の発生頻度がやや高い状態で推移しています」:
 
関連記事
 

2024年12月25日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-313)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 12月25日15:00 付けで「続報 No.380」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.379、12月18日13:00 付け)では次のように推定されていました ——
 
静穏化していた CH26 観測装置(八ヶ岳)と CH20 観測装置(八ヶ岳)の PBF特異変動が、12月17日の昼を中心に約 20時間にわたって同期して再出現。直前変動である可能性が考えやすい。
  • 極大 11月1.5日、直前特異 12月17.5日に経験則[極大〜地震発生]:[直前特異〜地震発生]= 6:1 を適用 → 12月26日±3日発生
現在継続中の CH32 観測装置(八ヶ岳)と CH23 観測装置(八ヶ岳)の特異変動は、12月6.5日の極大に対して継続出現している可能性。これらの特異変動が静穏化する時期によって対応地震発生の推定時期が変わる:
  • 12月22日±2日に静穏化の場合 → 12月27日±3日発生
  • 12月27日±2日に静穏化の場合 → 1月3日±3日発生
 
今回の更新情報(No.380)では以下のように推定されています ——
 
現状 ——
  • CH26観測装置(八ヶ岳)に 12月17日に出現した PBF特異は 18日にも出現。
  • CH32 観測装置(八ヶ岳)と CH23 観測装置(八ヶ岳)の特異変動は 12月22日±2日に静穏化せず、現在も継続中。
  • 12月8日夕刻から夜にかけ K10 観測装置(高知観測点)に振動型 BF変動が出現。
 
考察 ——
  • CH26 観測装置に12月17日〜18日に出現した PBF特異は直前変動ではなかったもよう。
  • K10 観測装置に現れた振動型 BF 変動は、11月1.5日の極大に続く 2つ目の極大である可能性。
  • 極大 11月1.5日、CH26 観測装置の PBF特異の終息 12月19.0日に経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、対応地震の推定発生時期として 1月4日±2日が算出される。
  • 現在継続中の CH32 観測装置と CH23 観測装置の特異変動は、12月28.6日±2日に静穏化の可能性。この静穏化が観測されれば、1月4日±2日に対応地震発生の可能性となる。静穏化しない場合は再考し続報予定。
 
[注]振動型BF変動と PBF特異変動については『FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページにある図26と図32を参照してください。


推定日2025年1月4日±2日
CH32 と CH23 の特異変動が 12月28.6日±2日に静穏化した場合
実際の静穏化を確認して修正
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
前者の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.380」所載の図3 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km 程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事
 

富士山が隆起している?

 
国土地理院の 12月24日付発表 ——「富士山において測量作業を実施し、その結果、富士山の三角点の標高成果が現在より 5cm 高い値となります」:
 
今回の測量は、来年 4月1日に行う電子基準点、三角点、水準点などの標高の改定の一環で、「長年の地殻変動で累積した標高成果のズレを解消する」目的もあるようです。富士山の標高としては 3776m のままで変更はないとのことです。

神奈川県の中央部に長年住んでいる知人は、丹沢山塊の稜線上に少しだけ見えている富士山の頂上部が、近年は昔に比べると少し高くなっているように見えると言っていましたが ・・・

 

2024年12月24日火曜日

白昼の火球、爆発音、振動 — 宮崎県宮崎市、延岡市

 
12月23日午後0時半ごろ、宮崎県宮崎市(地図)で火球が目撃・撮影されました。同じぐらいの時間帯に、同県北部の延岡市(地図)では、爆発音のようなものや振動が感じられたとのことです:
 

キラウエア山が噴火 — ハワイ

 
日本時間 12月23日21時20分、ハワイ島のキラウエア火山が噴火し始めました。噴火が起きたのは山頂カルデラのハレマウマウマウ・クレーター内で、最大 80m の高さの溶岩噴泉や火山弾の飛散が観測され、噴火警戒レベルが「警告(WARNING)」、航空カラー・コードが「赤(RED)」に引き上げられました。現在は、噴火はクレーター内で安定しており、インフラストラクチャに対する脅威も認められないため、噴火警戒レベルは「監視(WATCH)」、航空カラー・コートは「オレンジ(ORANGE)」とされています。
 
 
 
 

ベツレヘムの星

 
クリスマス・ツリーの天辺に飾り付けられる「星」は、ユダヤのベツレヘムの空に出現して、東方の三博士(三賢者)に救世主(ユダヤの王、キリスト)の誕生を知らせ、その誕生場所を指し示したとされる「ベツレヘムの星」を表しています。
 
この星が何であったのかについては、超新星や新星、惑星の会合(接近)、彗星、UFO、などなど諸説あります。彗星は古来、洋の東西を問わず不吉の前兆と見なされることが多かったので可能性は低いと思いますが、他の説も難点があり万人を納得させるには至っていません。
 
わたしは最近、地球の近くを低速で通過した小惑星の可能性があるのではないか、と思うようになりました。というのは、2029年4月に直径 300m 超の小惑星アポフィスが地球と月の間の距離の約 10分の1 のところを通過する際には 3.3等級の明るさになり、天体望遠鏡や双眼鏡がなくても肉眼で確認できると予想されているからです。もう少し大きいか、反射率の高い小惑星が地球のそばを通過すれば、ベツレヘムの星のように見える可能性があるのではないでしょうか。

東方の三博士による礼拝の物語では、星は移動していたとされています ——

キリストがベツレヘムで誕生した直後、東の国で誰も見たことがない星が西の空に見えた。東方の三博士(カスパール、メルヒオール(メルキオールとも)、バルタザール)は、ユダヤ人の王が生まれた事を知り、その星に向かって旅を始めた。[中略]博士たちは星に導かれてさらにベツレヘムへの道を進み、星が止まった真下に、母マリアに抱かれたイエスを見出して、彼に敬意を払って礼拝し、高価な珍しい贈り物を捧げた。(Wikipedia より)
 
以下は映画『ベン・ハー』に描かれた三博士礼拝のシーンです。上記の物語を忠実に映像化しています。背後に流れるミクロス・ローザ作曲の美しいメロディは、わたしが好きな映画音楽の一つです:
 
関連記事
 

2024年12月23日月曜日

トナカイ

 
トナカイってみんなこんな変な歩き方をするのだろうか:
 
 
 
 

2024年12月22日日曜日

未明の空に光の筋 — 鹿児島県枕崎市、鹿児島市

 
12月19日午前 4時ごろ、 鹿児島県枕崎市や鹿児島市で、空をゆっくり横切る光の筋が目撃・撮影されました。昨年 10月に打ち上げられた中国の有人宇宙船「神舟 17号」が今年 4月に地球に帰還(記事)する際に分離した軌道モジュール(構成図)が大気圏に突入したものとみられています:
 

霧島山(新燃岳)近くで稍深発地震、異常震域

 
霧島山の新燃岳(地図)では噴火警戒レベル 2(火口周辺規制)の状態が続いていますが、12月22日16時56分、新燃岳からほぼ西に 8km の地点を震央とする最大震度 2 の稍深発地震が発生しました(震央地図)。気象庁の速報値では M4.7、深さ 170km、防災科学技術研究所のウェブサイトでは Mw4.8、深さ 185km となっています。震源付近ではフィリピン海スラブの上面が深さ 100〜120km 前後にあるので、今回の地震はフィリピン海プレート内部で発生したものだと思われます。
 
揺れを感じたのは主に震央から東の大平洋沿岸で、西側ではほとんど無感であったようです(震度分布図)。地震波が、減衰しにくい海洋プレートのスラブをとおして伝わる異常震域現象だと思われます。
 
5日前の 12月17日13時09分には、薩摩半島西方沖で M5.2、深さ 164km、最大震度 3 の稍深発地震が発生しています(震央地図)。
 
右上図は防災科学技術研究所 AQUAシステム メカニズム解カタログより。
 
 
関連記事 

小惑星 2024 YM が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2024 YM〟が 12月20日に地球と月の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 12月21日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
新発見の小惑星に "Y" で始まる仮符号が付与されるようになると、年の瀬を感じてせわしない気持ちになります。
 
2024 YM (2024年12月21日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月20日 02:04
 (月)12月20日 10:43
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.59 LD
(月)0.53 LD
推定直径
9 ~ 19 m
対地球相対速度
10.3 km/s ≅ 3万7000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2027年12月18日ごろ
公転周期1094 日 ≅ 2.99 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年12月21日土曜日

理系の笑い

 
理系でないとわからない?
 

2024年12月20日金曜日

ストリート・ビューが殺人事件解明に寄与

 
英国 BBC の記事です。Google ストリート・ビューの画像が、スペイン北部の町で起きた殺人事件の解明に役立ったとのことです。
 
「昨年 10月に男性が失踪し殺害された事件の容疑で 2人が逮捕された。バラバラになった遺体は先週、墓地で発見された」、「警察によると、男性が車のトランクに大きな白いビニール袋を積んでいる様子を捉えた Google ストリート・ビューの画像が、スペイン北部の町で起きた殺人事件の解明に役立ったという」、「別の一連の写真には、手押し車に積んだ大きな白い荷物を運ぶ人物のぼやけたシルエットが写っている」: 
 
 
 
関連記事
 

地下微生物が天然ガスの起源を偽装

 
産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)の研究成果です。
 
「熱分解起源メタンがメタン菌と共存した場合、その安定同位体シグナルがメタン菌によって生物起源のものに上書きされてしまうという驚くべき現象を発見しました。この発見は、熱分解起源メタンの存在量が実際よりも少なく見積もられている可能性と現在推定される天然ガス鉱床の成因を大きく見直す必要性を示すものです」:
 
地球深層ガス説にも影響があるのでしょうか。
 
「『石油・石炭・天然ガスなどの酸化されていない炭素堆積物の起源は生物』というのが過去 80年間の一般常識である。これに対し、天文学者ゴールド博士は『それらの起源は地球形成の際に取り込まれた地球深部の物質に由来する』と考える。本書は、まだ少数意見であるが、非常に革新的で無限の可能性を秘めたこの学説の全容を初めて明らかにした」:
 
「極めて少数派ではあるものの『地球深部には、生物体を経由していない無機起源物としての石油・天然ガス資源が、無尽蔵に近い量で存在する』と考える研究者が昔から存在する。もしこの説が正しいなら、人類は来るべき将来のエネルギー不足という不安から救われることになろう。小論では、これまで真面目に議論されることの少なかった石油・天然ガスの無機起源説(あるいは無機成因説)にスポットライトを当て、その論拠としている現象の数々について列挙してみた」:
 

2024年12月19日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-312)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 12月18日13:00 付けで「続報 No.379」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報(No.378、12月8日13:00 付け)では次のように推定されていました ——
 
12月4日±3日には前兆変動が静穏化しなかった →
  • 現時点では 12月21日以前に対応地震が発生する可能性は否定される。
  • ステージ 29の初現が 10月9日ではなかったことになる。
ステージ 29の前兆変動はステージ 28と並行出現しており、明確な初現が確定できない → 現在の前兆変動が完全終息するまで、対応地震の発生時期を推定することは困難。前兆変動の静穏化を待つ必要がある。
  • 12月11日前後に前兆変動が静穏化した場合 → 12月24日±3日に対応地震発生の可能性
  • 12月16日ごろまで前兆変動が継続した場合 → 対応地震発生は年末ごろとなる可能性
 
今回の更新情報(No.379)では以下のように書かれています ——
 
静穏化していた CH26 観測装置(八ヶ岳)と CH20 観測装置(八ヶ岳)の PBF特異変動が、12月17日の昼を中心に約 20時間にわたって同期して再出現。直前変動である可能性が考えやすい。
  • 極大 11月1.5日、直前特異 12月17.5日に経験則[極大〜地震発生]:[直前特異〜地震発生]= 6:1 を適用 → 12月26日±3日発生
現在継続中の CH32 観測装置(八ヶ岳)と CH23 観測装置(八ヶ岳)の特異変動は、12月6.5日の極大に対して継続出現している可能性。これらの特異変動が静穏化する時期によって対応地震発生の推定時期が変わる:
  • 12月22日±2日に静穏化の場合 → 12月27日±3日発生
  • 12月27日±2日に静穏化の場合 → 1月3日±3日発生
 
[注]PBF特異変動については『FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページにある説明と図32を参照してください。


推定日(1)12月27日±3日 または
(2)1月3日±3日の可能性。
(1)の可能性の方が考えやすい
CH32 と CH23 の特異変動の実際の静穏化を確認して修正
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
午前09時~11時の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.379」所載の図3 参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.4±0.3 + M7.3±0.3 など
(余震を含まない大型地震の断層長が合計で約150km 程度となるような複合地震活動の可能性)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事
 

2024年12月18日水曜日

定置網にクジラ — 富山県射水市

 
12月17日未明、富山県射水市新湊(地図)沖の定置網にクジラが入っているのが見つかりました。ミンククジラとみられています。
 
「クジラが定置網にかかるのは珍しい」(クジラを水揚げした定置網漁船の漁師):
 
「ミンク」という名称については Wikipedia に次のような説明があります —— 
 
陸上動物のミンクとの関連は無く、名前の由来は 19世紀にこの鯨種をシロナガスクジラと誤認したマインケ(Meincke)というノルウェー人の鯨取りの名が訛ったものではないかとされており、マインケが誤認を他の鯨取りから冗談交じりに揶揄されたことによる命名だと思われる。

なお、英語の「minke whale」は「ミンキー・ホエール」と発音する。
 
 

2024年12月17日火曜日

東京ディズニーリゾート近くにザトウクジラ

 
12月13日、東京湾の奥にある東京ディズニー・リゾート(地図)付近の海で、体長約 10m のザトウクジラが泳いでいるのが目撃・撮影されました。

「40年以上この辺りで漁をしていますが、クジラを見たのは初めて」(目撃した漁師):
 

バヌアツで M7.4

 
12月17日10時47分(日本時間)、バヌアツで M7.4 の地震が発生しました(震央地図)。米国地質調査所(USGS)は M7.3、深さ 57.1km(震央地図)、 Geoscope は M7.5、深さ 22km としています。

震源はニュー・ヘブリデス海溝で、ここではインド・オーストラリア・プレートが太平洋プレートの下に沈み込んでいます。
 
 

2024年12月16日月曜日

地球の雲が減少

 
日経新聞』の調査報道です。NASA の衛星による観測データを分析したところ、地表を雲が覆う面積の割合が「2023年は過去約20年間で最も少なく、世界的な減少傾向が浮かぶ」とのこと:
 
関連記事
 

2024年12月13日金曜日

クジラはバックできない

 
クジラは前進しかできないため、U ターンができないような狭い場所に入り込んでしまうと、自力では脱出できないことがよくわかる動画です。
 
 
旅客機も、後退することができないため、搭乗口で乗客を乗せた後、離陸のために滑走路に向かうときには、トーイング・カーにプッシュ・バックしてもらう必要があるのと同じですね。
 
 

市街地にシカ出没 — 宮崎県宮崎市

 
12月11日昼ごろ、宮崎県宮崎市祇園にあるテレビ宮崎(地図)の駐車場を走り抜ける 1頭のシカが撮影されました。

「大変珍しいケース。夜間でしたら出てくる可能性はあると思うけど、昼間に堂々と出てくるケースはなかなかない」(宮崎県鳥獣被害対策支援センター):
 
関連記事

小惑星 2024 XS16 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 XS16〟が 12月12日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL によるデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 XS16
(2024年12月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月12日 03:19
 (地球)12月12日 07:16
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.70 LD
(地球)0.13 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
18.6 km/s ≅ 6万7000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2079年5月27日ごろ
公転周期1149 日 ≅ 3.15 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。