12月1日夕方、小惑星〝2024 XA〟が地表から約 1350km のところを通過して行きました(静止衛星の軌道は地表から約 3万6000km)。"XA" が示すように、12月に入って最初に発見された小惑星です。
この小惑星が発見されたのは最接近のわずか 5時間前で、今年もっとも地表に近いところを通過した小惑星、かつ、観測史上では 2番目に近いところを通過した小惑星となりました(大気圏に突入した小惑星を除く)。
上の記事にはこの小惑星の軌道図のほか、下の方に 2020年から 2024年までに地球から 1LD 以内に近づいた小惑星の数のグラフが掲載されています。各年とも 10月が突出して多く、4月がそれに続きます。6ヶ月周期があるということは、太陽と地球の位置関係が小惑星の発見数に影響しているのでしょうか。また、夏の期間には少ない傾向があるのは、夏休みなど、人為的な側面があるのかも知れません。
2024 XA | (2024年12月1日付予報) |
---|---|
接近日時(日本時間) |
(地球)12月1日 18:46 (月)12月2日 05:13 |
接近日時 誤差 |
(地球)± < 1 分 (月)± < 1 分 |
接近距離 | (地球)0.020 LD (月)0.401 LD |
推定直径 |
1 ~ 3 m |
対地球相対速度 |
13.6 km/s ≅ 4万9000 km/h |
初観測から地球接近まで | 0 日 |
次の地球接近 | 2041年4月18日ごろ |
公転周期 | 1452 日 ≅ 3.98 年 |
分類 |
アポロ群 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
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