明日7月13日に御嶽山噴火訴訟の1審判決が言い渡されます。以下の記事には、 この裁判の争点が簡潔に表にまとめられています:
この裁判で思い出されるのは、2009年4月6日未明にイタリア中部で発生したラクイラ地震(M6.3、死者300人超)です。同年1月から群発地震が続き住民の不安が高まっていたのですが、3月31日に国の地震委員会が「大地震の兆候はない」とする“安全宣言”を発表しました。このことが被害拡大に繋がったとして委員会のメンバー7人が過失致死容疑で起訴され、1審では科学者を含む全員に求刑を上まわる禁固6年の実刑判決が言い渡されました。2審では、科学者全員は無罪とされ、政府の責任者1人が執行猶予付き禁固2年の有罪とされ、その後、最高裁の決定によって確定しています。
ラクイラ地震後の裁判については以下を参照してください:
ラクイラ地震については以下の記事とその関連記事リストを参照してください:
- 地震専門家らに有罪判決 ― イタリア・ラクイラ地震 (その2) (12年10月23日)
- ラクイラ地震とプレートテクトニクス (改訂版) (16年8月28日)
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