2024年12月20日金曜日

地下微生物が天然ガスの起源を偽装

 
産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)の研究成果です。
 
「熱分解起源メタンがメタン菌と共存した場合、その安定同位体シグナルがメタン菌によって生物起源のものに上書きされてしまうという驚くべき現象を発見しました。この発見は、熱分解起源メタンの存在量が実際よりも少なく見積もられている可能性と現在推定される天然ガス鉱床の成因を大きく見直す必要性を示すものです」:
 
地球深層ガス説にも影響があるのでしょうか。
 
「『石油・石炭・天然ガスなどの酸化されていない炭素堆積物の起源は生物』というのが過去 80年間の一般常識である。これに対し、天文学者ゴールド博士は『それらの起源は地球形成の際に取り込まれた地球深部の物質に由来する』と考える。本書は、まだ少数意見であるが、非常に革新的で無限の可能性を秘めたこの学説の全容を初めて明らかにした」:
 
「極めて少数派ではあるものの『地球深部には、生物体を経由していない無機起源物としての石油・天然ガス資源が、無尽蔵に近い量で存在する』と考える研究者が昔から存在する。もしこの説が正しいなら、人類は来るべき将来のエネルギー不足という不安から救われることになろう。小論では、これまで真面目に議論されることの少なかった石油・天然ガスの無機起源説(あるいは無機成因説)にスポットライトを当て、その論拠としている現象の数々について列挙してみた」: