2011年11月25日金曜日

オゾン・ガスで地震予知


高い圧力を受けて岩石が破砕するときにオゾン・ガスが発生することが実験的に確かめられ、地震予知に使えるかも知れないと期待されています:
上掲記事をまとめると ――
実験をおこなったのはバージニア大学の教授。花崗岩、玄武岩、片麻岩、流紋岩、石英など、さまざまな火成岩や変成岩を砕いたりドリルで穴を開けたりしたところ、最大で 10ppm のオゾンが生成。流紋岩が最多のオゾンを発生。 
岩石が破砕する際の電荷分離によって高圧の電場が発生、エキソ電子放射がおこりオゾンが生成される。 
今後の研究で、断層周辺の地表のオゾン濃度と地震の間に正の相関が確認されれば、オゾン検知器によって断層の異常を察知することが可能になる。オゾン濃度の上昇は、地震予知以外にも、トンネル掘削現場や鉱山の落盤事故、地滑りなどを事前に察知することにも使える可能性がある。 
教授がこの研究を始めたのは、地震の前に動物がふだんとは違った行動を示すのは、動物がオゾンの濃度変化に感受性を持っているからではないか、と考えたため。

関連記事