2017年11月20日月曜日

小惑星 2017 WT が地球に接近・通過


小惑星〝2017 WT〟が、11月11日に地球と月に接近していたことが判明しました。

この小惑星は地球接近後の11月16日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径はかなり大きく 20~44m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WT20~44 (地球)11月11日 02:36
 (月)11月11日 04:28
1.35
1.81
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球と月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速15.4km(時速約5万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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