小惑星〝2017 UA52〟が10月21日に月と地球に接近していたことが判明しました。理由はわかりませんが、接近から1ヵ月近く経ってからのデータベース記載となりました。
この小惑星は地球接近後の10月25日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 6~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 UA52 | 6~12 | (月)10月21日 04:27 (地球)10月21日 15:25 |
0.11 0.51 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
月への接近時刻には ±1:05、地球への接近時刻には ±1:01 の不確実さがあります。また、月への接近距離には 0.08~0.13LD の幅があります。
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.3km(時速約3万3000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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