ニカラグアの首都・マナグアの北に広がるマナグア湖(地図)で、4月10日ごろから群発地震が発生しています。湖周辺の住民からは湖の水位低下、水温や気温の上昇が報告されています。ニカラグアでは 4月11日に M6.1 と M6.6 の地震が発生するなど地震が相次いでおり、国民の間にはマナグア湖沿岸にあり首都にも近い火山が噴火するのではないかという不安が高まっています:
マナグア湖で起きている群発地震の震央地図です。震央が集まっている場所が2つありますが、いずれも火山がある場所です(参照地図):
調査に当たった専門家のチームは、火山の山体に異常はなく、湖水や周辺の井戸の成分にも変化がないことから、ただちに火山が噴火することはないとしていますが、その一方で、過去の事例から群発地震がいずれ噴火に結びつく可能性はあるとしています。マナグア湖の水位低下については、湖岸で幅500mにわたって隆起がおきて湖岸線が16m後退していることが水位低下と誤認された、水温上昇は湖の別の場所で温泉が見つかったことが誤って伝わった、気温の上昇は気象条件によるもの、としています:
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