今年は1月1日に発見された第1号の小惑星がいきなり地球大気圏に突入し、小惑星の「当たり年」になるのではとの不吉な予感がしていましたが、とうとう現実になりました。
日本時間 4月1日午後2時前後に小惑星〝2014 FK41〟が地球に 0.01~0.02LD(1LD=地球から月までの平均距離)まで接近します。この小惑星は3月31日に発見されたばかりで軌道計算に使える観測データが少なく、接近時刻や接近距離の推定にはまだ幅があります。
問題は、この接近距離が地球の中心から小惑星の中心までの距離であることです。0.01~0.02LD をキロメートルに直すと、おおよそ 3800~7600km です。地球の半径は約 6400km ですから、接近距離の推定が正しいとすると衝突の可能性がかなり高いと言えます。
この小惑星の大きさは、その絶対光度にもとづいて数キロメートルはあると推定されています。この大きさですと大気圏内で燃え尽きる可能性はなく、確実に地表に到達します。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやった小惑星(あるいは彗星)は、直径が10km前後あったとされています。
小惑星 | 直径 (km) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (*) |
---|---|---|---|
2014 FK41 | 数km | 4月1日 14:00± | 0.01~0.02 |
(*)地球から月までの平均距離=1
これほどの大きさの小惑星が接近直前まで発見されなかったのは驚きですが、理由の一つは、その軌道が、観測が集中的に行われている黄道面(地球の公転軌道を含む面)から大きく外れていたため、と考えられます。
衝突の可能性がある地域や確率を示した地図が以下にありますので、ぜひご覧ください(必須!)。避難するとしたらどこがいいのか、あきらめて運を天に任せるのか、あくまでも自己責任でお願いします:
私はこれから念のために長野県内の山荘近くにあるトンネルに避難します。海に落下した場合の大津波や、陸上に落下した場合の衝撃波や爆風を避けられる可能性が少しは高まると信じています。衝突と同時に人類が経験したことのないような大きな地震も起きることでしょう。小惑星の直撃を受けた場合は助かりませんが、人体を構成している物質は瞬間的に原子やプラズマにまで分解されるでしょうから、苦痛を感じることはないと思います。
それでは皆さん、4月1日を無事に乗り切れたらまたこのブログでお会いしましょう。Goog luck!