東京大学、東北大学などからなる研究チームの発表です:
- 東北沖海底火山は硬い堆積物を身にまとう ~地震発生時のプレート境界すべり抑制に関する新たな知見~ (地図、写真、説明図あり)
- 東北沖海底火山は硬い堆積物を身にまとう~地震発生時のプレート境界すべり抑制に関する新たな知見~ (PDF形式、同一内容)
東北地方沖に存在するプチスポット海底火山で採取した岩石の分析によって、プチスポット火山がマグマの熱の影響で硬くなった堆積物に覆われていること、このような火山が日本海溝から沈みこむと、地震発生時のプレート境界すべりを抑制する可能性があることがわかった、という内容です。堆積物の硬化は、地球深部からプチスポット火山に上昇してくる熱いマグマが、厚さ約 300m の海底堆積物を上下方向の広範囲にわたり擾乱し、焼きなましてしまうことによって生じるとのことです。
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