2022年1月4日火曜日

大地震の前に汗をかいたお地蔵さん (補足)

 
1月3日付「大地震の前に汗をかいたお地蔵さん」の補足です。

『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次、東京大学出版会、1986)には以下のような話が収録されています:

安政東海地震(1854年、M8.4)
  • [伊豆箱根、震央から170km、地震の数日前] 安政元年(一八五四)十一月四日の大地震のとき、地蔵堂から「ここに集まれ」と子供を呼ぶ声がきこえたので、本堂にいた子供達が、地蔵堂の前の広場に集まったところ、突如大地震が起こり、・・・。

  • [和歌山県日高郡南部町、震央から230km、地震の数日前] ある時このお地蔵さんが、まっ赤な血にそまっていた。村人たちはこれは只ごとではない何かの異変があると避難した。そのあとへ大津浪がきたが・・・。
 
関東大地震(1923年、M7.9)
  • [東京神田、震央から68km] ・・・自警團長佐久間耕逸代議士は語る。「実は此町の鎮守には由緒深い草分稲荷があっていつでも事変があると神霊を見せると傅えられて居るが大震前に白狐の姿が現はれたと、町民が盛んに噂して居たが我々は打ち消して居た、処が此災厄で免れたのは全く神助であると肝銘して居る。」
 
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