2022年1月27日木曜日

大麻の成分が新型コロナの感染を防ぐ?

 
大麻の成分であるカンナビジオール(CBD)が、COVID-19の原因となる新型コロナ・ウイルスの感染を防ぐとする研究が発表されています:

研究チームはマウスを使った実験で、CBDが新型コロナ・ウィルス感染を防ぐことを示し、さらに人間にも有効である可能性を示す証拠も発見しており、CBDが新型コロナ・ウイルスに加えて他のウイルスに対しても有効である可能性に期待しているとのことです。
「研究者たちは、実験皿に入れたヒト肺細胞をCBDで処理し、COVID-19を引き起こすウイルスであるSARS-CoV-2にさらすことから始めた。その結果、未処理の細胞に比べて、CBDを投与した細胞は感染をはるかによく食い止めることができることがわかった。このウイルスに感染しやすいサルの腎臓の細胞でも同じ結果であった。また、コロナウイルスのアルファ株、ベータ株、ガンマ株の各変種についても同様であった。(デルタ株とオミクロン株はこの研究が行われた時点では入手できなかった)」
 
 CBD は、ワクチン接種と高品質のマスク着用などの、すでに有効であることが認められている手段の代替となるものではなく、また、マリファナを吸ったり噴霧したりしても、新型コロナ・ウィルスから身を守ることはできない、と研究者たちは1月20日付の『Science Advances』誌に発表された論文の中で書いているとのこと。マリファナの吸引や噴霧は肺を傷つけるため、感染した場合にはよりリスクが高くなる可能性があるとのことです。

カンナビジオールについては以下を参照してください: