3月7日付「小惑星 2014 EC が地球接近 (続報)」の続報です。
NASAのサイトに 2014 EC の軌道図が掲載されています。かなり際どい地球接近であったことがわかります:
2014 EC の推定直径は10m前後、最接近時の地球に対する相対速度は秒速16.0kmでした。昨年2月にロシアのチェリャビンスク付近に落下し1000人以上の負傷者を出した隕石は、研究機関によって違いがありますが、地球大気圏突入前の大きさが数mから17m、地球に対する相対速度は秒速15~17kmでした。
このブログでは原則として地球から2LD(1LD=地球から月までの平均距離)以内に近づく小惑星を取り上げていますが、範囲を広げるともっと大きな小惑星も頻繁に地球に接近してきています。以下はその一部ですが、直径の単位が〝m〟ではなく〝km〟であることに留意してください:
小惑星 | 直径 (km) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (*) |
---|---|---|---|
2000 EE14 | 1.8 | 3月7日 06:40 | 64.58 |
2003 QQ47 | 1.4 | 3月26日 21:36 | 49.94 |
1995 SA | 1.6 | 4月2日 11:45 | 73.11 |
2000 HD24 | 1.3 | 4月5日 07:52 | 42.19 |
(*)地球から月までの平均距離=1
ちなみに、恐竜を絶滅に追いやったとされる隕石の直径は10km程度と推定されています。
関連記事