2009年3月21日土曜日

地震後に海面に気泡、海水温上昇

3月11日から13日にかけて、中米・コスタリカ南部からパナマにいたる地域で、M5~M6 クラスで震源の深さが 10km 前後の浅い地震が少なくとも 4回発生しました。最大のものは 12日に発生した M6.3 の地震で、震源の深さは 9km でした。いずれも、ココス・プレートとパナマ・プレート(*)の境界で発生した地震と見られています。

一連の地震の後、太平洋側の海底から気泡がたくさん浮き上がってきているのを地元の漁師が発見し、科学者が調査をしていると、コスタリカのニュースサイトが伝えています。気泡の成分は、メタンと硫化水素とのことです。地震によって海底に亀裂が入り、天然ガスが放出されているとの見方がある一方、気泡は数十年前から浮き上がってきていたとの地元民の証言もあるようです。
専門家の調査では、気泡が浮き上がってきているあたりの海水温が周囲に比べて摂氏 2 度ほど高くなっていることが見つかっているとのことです。

(*)「パナマ・プレート」という名前は、上記ニュースサイトの記事に記載されているのですが、あまり知られていません。どうやら、ココス・プレートとナスカ・プレートの間にあり、東太平洋中央海嶺から分岐して東に伸びているガラパゴス海嶺の活動によって拡大を続けている海洋底を指すようです。一般的なプレートの名称については、以下の地図を参照してください:
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency