八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 3月13日15:00 付けで更新情報を出しています —— PBF変動も特異変動も継続して出現中:
- No.1778 長期継続大型地震前兆 続報 No.351 (PDF形式)
更新情報の概略 ——
- 前回の更新情報では、八ヶ岳の CH26 観測装置に出現している PBF 変動が 2月17日に終息するとの見込みにもとづいて 4月末を地震発生時期(可能性)と推定した。
- しかし、PBF変動も特異変動も継続出現。
- 3月13日現在、 PBF変動が継続出現中 → 対応地震発生時期は 5月31日以降と計算される。13日午後の時点でも全く終息する傾向も認められない → 発生時期は6月以降になると思われる。
- 現状では、5月末以前に対応地震が発生する可能性は否定できる。
- No.1778 長期継続地震前兆の初現は 2008年7月4日で、今年 7月初旬で丸15年。過去最長の継続期間となる。
- 本観測法での地震前兆変動の継続期間(地震発生までの期間)は、プレート境界型では主に数日。内陸の地殻地震では早い場合は数日だが、新潟中越地震では約 8ヶ月、岩手内陸地震では 3年3ヶ月が長い事例。
- 前兆継続期間の違いは、震源領域にかかるカ(歪み速度)の違いによるものである可能性が強く示唆される。
- No.1778 長期継続前兆変動がいつ終息するか.。PBF変動の完全終息を待って、発生時期を推定したいと考えている。
推定日 | 未定(2023年6月以降) PBF変動と特異変動の終息を確認した上で推定する予定 |
推定時間帯 | 09:00±3時間 または 18:00±3時間 |
推定震央領域 | 「続報 No.351」所載の図3太線内 斜線の領域は火山近傍参考推定領域 |
推定規模 | M8.0 ± 0.3 |
推定地震種 | 震源が浅い陸域地殻内地震 |
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。BT変動(Baseline Thickness anomaly)= 基線の振幅が増大する変動で、M5.0 以上の地震の前兆として出現。
No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
串田氏の地震予測手法と実績については以下をご覧下さい:
- 地震・火山の活動を予報する (簡略版解説資料) (PDF形式)
- 解說:FM電波(VHF带域)モニター觀測による地震予報(2021年3月改定暂定版)(PDF形式)
- 地震前兆変動検知からの予報と M5 以上地震及び火山性活動 相関結果 2020年 (PDF形式)
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
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