3月26日付「安政江戸地震を予知した狐憑き」の補足です。『安政見聞誌』(著者は仮名垣魯文ほか)にも同じ主旨の話が載っています。こちらは、住所・人名が具体的で、地震後のことも書かれています:
牛込矢来下東次なる人物は、狐がついて10月2日の地震を予告し、自らは早々と避難した。東次が帰ってきて商売を始める頃には地震(余震)も収まり、狐も落ちていたという。
北原糸子著『地震の社会史 安政大地震と民衆』(講談社学術文庫、2000)より
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