地震予知情報を提供する Terra Seismic という会社を紹介する記事です:
- Predicting earthquakes 'no longer a rough science' (地震予知は「もはや未完成の科学ではない」)
同社は、人工衛星から得られるビッグ・データの使用と、衛星システムを通して地震発生前に大気の中に現れる異常などを監視することによって、最長30日前に大地震が発生する場所を特定できるとし、予知実績の例として2014年にメキシコ・ゲレーロ州で発生した M7.2 の地震(USGS資料)と、チリ・タラパカ州で発生した M8.2 の地震(USGS資料)をあげています。
同社の社長は 「弊社の技術は2004年から2015年にかけての試験で成功を収め、弊社のシステムは過去10年間に発生した重大な地震の約90%を検知しています。大地震は予報可能になりつつあります。これは新しい時代であり、今までにない現実なのです」 と語っています。
上記記事に掲載されている衛星写真に写っているのは、雲の中に現れたV-字形(あるいは「く」の字形)の裂け目で、同社は "earthquake canyon"(地震の谷間)と呼んでいます。おそらく2011年8月に米国バージニア州で発生した M5.8 の地震の前に撮影されたものです:
- バージニア州で被害地震 ― アメリカ (11年8月24日)
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