「地震雲」ファン、あるいはもっと症状が進んでしまった「地震雲」信者にとっては“残念”な記事です:
ところで、今朝の『朝日新聞』に掲載された以下の記事。添えられている写真に写っている3条の直線的な雲は、見る人が見れば「地震雲」なのかも知れません:
アルコール中毒気味の住職のプライバシーを慮ってか、写真は「13日午前、宮城県北部」で撮影したとしか書かれていません。
しかし、ある程度の推定はできます。地面に写っている住職の影の長さから太陽の高度(仰角)は約45°。宮城県北部で8月13日に太陽がこの高度にあるのは午前9時前後。その時の太陽の方位角は110°(東20°南)です。したがって、住職が見つめている海(画面奥)は北の方向にあります。
宮城県北部で北に海が見える地域という限定情報に、写真から得られる別の情報、たとえば、海の手前に見えている大きな看板のようなもの、小川が流れていることなど、さらに、記事の記述から得られる情報、たとえば、「津波に襲われた宮城県北部の集落」「山際の高台に一軒の寺がぽつんと残っている」「津波に耐えた本堂」「寺の敷地にあるプレハブ小屋」などを合わせて、グーグル・マップやストリートビューで時間をかけて捜索すれば寺の特定ができると思います。
写真に写っている「地震雲」の伸びている方向を知りたかっただけなのですが、話があらぬ方向に逸れてしまいました。話を元にもどします。この「地震雲」はおおよそ南北方向に伸びているようです。宮城県北部を起点として、北の方向は北海道西部やサハリン(樺太)、南の方向は福島県沖や房総半島沖になります。直交する方向は、三陸沖、新潟・秋田県沖です。この「地震雲」に対応する地震が起きるでしょうか。
関連記事
- フロリダの夕空とイランの地震 (08年12月14日)
- 地震予報 4月末 イラン南部 M5.0~6.0 (09年4月17日)
- 検証 「地震予報 4月末 イラン南部 M5.0~6.0」 (09年5月12日)
- アスペラトゥス雲 ― 新種の雲? (09年6月5日)
- モーニング・グローリー (09年8月29日)
- 空の津波 (09年9月30日)
- モーニング・グローリーが TV 番組で… (09年11月20日)
- モーニング・グローリーが TV 番組で… 今夜です (09年11月28日)
- モーニング・グローリーを TV 番組で見て (09年11月29日)
- アッサム地方の「地震雲」 (10年1月9日)
- アッサム地方の「地震雲」(補足) (10年1月10日)
- 中国の「地震雲」? (10年6月1日)
- UFO? 核実験? (10年6月23日)
- ハリケーン・アイリーンの脇に …… (11年8月28日)
- 一瞬で形を変える雲 (11年10月26日)
- 雲のリング (11年11月30日)
- 東日本大震災とサイキック予言・予知夢 (その 3) (11年12月26日)
- 雲の平均高度が低下 (12年2月23日)
- 雑誌編集者が「地震雲」を激写!? (12年5月9日)
- 水平線のような雲 ― 沖縄県那覇市 (12年5月22日)
- 巨大なロール状の雲 ― 新潟県佐渡市 (13年3月23日)
- 地震雲予知 東京を震度5が襲う? (13年4月1日)
- 魚の骨のような雲 (13年4月3日)