背景に雪を頂いた山が写っている写真があります。ラクイラの街がどのような場所にあるのか、よくわかります。
私が強い印象をうけたのは 2番目と 6番目の写真です(番号は、各写真の左下に表示されています。各写真は、説明文の末尾にある「#」をクリックすると拡大します):
2番目の写真: 崩壊した家屋は原形をとどめず粉々になっているのに対して、残った家屋には大きな損傷がないように見えます。この差の大きさには驚かされます。以下は、イギリスの大衆紙の記事ですが、こちらの少年の写真も涙を誘います:
6番目の写真: 救助された 6歳の少女とその母親です。少女の姿が大変痛々しく、父親は無事なのだろうかと心配になってしまいます。
記事によると、この少年の母親は瓦礫の下敷きになっており、生存の見込みはほとんどない、また父親は行方不明、とのことです。
<余談 on> なお、街の名前の “L'Aquila”ですが、冠詞を取り除いた“Aquila”はラテン語で「鷲」を意味します。「鷲」を含む日本の地名と言えば、私がすぐに思いつくのは尾鷲。辞書を検索すると、鷲宮、鷲敷、鷲羽山、鷲尾山、鷲ヶ岳、鷲別岳、鷲が巣山、など。また、“Aquila”を繰り返し音読していると、いつしか「アキラ」→「アキタ」→秋田。(“l”と“t”では、有声音と無声音というちがいがありますが、舌先を上の歯茎や上の歯の内側につける点で似通っています。)<余談 off>
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency