4月3日付「市街地近くで噴火始まる — アイスランド (続報)」の続報です。
グリンダヴィーク(Grindavík)市街地の近くで起きていた噴火が止まりました。以下は、アイスランド気象局が 4月3日15時25分(日本時間 4日00時25分)に発表した情報からの抜粋です:
- 4月1日09時44分に始まった噴火は、同日16時45分ごろに終了した。噴火は 6時間以上続いたが、スンドヌークル火口列(Sundhnúkur crater row)の現在の噴火サイクルの中で最も短い噴火となった。
- 地震活動は過去 12時間で減少しているものの、貫入したマグマ岩脈の北部で小さな地震が引き続き観測されている。岩脈の南部では地震活動はほとんど記録されていない。
- 岩脈の北東部で新しい噴火口が形成される可能性は低くなっているが、この地域で地震活動が続く限り不確実性が残る。
- 地下にマグマ溜まりがあるスヴァルツェンギ(Svartsengi)では、地面の沈下が観測されなくなった。これは、マグマ溜まりから岩脈へのマグマの流入が最小限になったことを示している。マグマの大部分はすでにスヴァルツェンギから岩脈に移動しており、マグマを地表に押し出すのに十分な圧力が残っている可能性は低い。
- 岩脈の最北端はケイリル(Keilir)の北 4km弱の地域にある。
- 貫入したマグマはストーラ・スコグフェル(Stóra-Skógfell)の北東約 5kmで地表に最も近づき、その最上部は約 1.5km の深さにある。
- 衛星画像によると、リトラ・スコグフェル(Litla-Skógfell)の北東の地域で、貫入した岩脈の北部の地上に断層運動があり、新たな地溝(graben、沈下谷、subsidence valley)が形成されている。