[10月21日追記: 2022 UQ1 は小惑星ではなく、人工物体であることが判明しました。詳しくは「続報」をご覧下さい。]
小惑星〝2022 UQ1〟が10月16日に地球に極めて近いところを通過して行ったことが、10月18日付のデータベース更新で明らかになりました。発見は近地点通過の2日後でした。
この小惑星の推定直径は 13〜30m で、このような大きさの小惑星がここまで地球に近づくのは極めてまれです。NASA は今回の接近を Rarity 4 としています(Rarity は、同じ大きさかそれ以上の大きさの小惑星が地球に接近するのがどの程度希であるかを示す指標。Rarity 0は年間平均100回、Rarity 1はほぼ月に1回、Rarity 2はほぼ年に1回、3はほぼ10年に1回などに相当)。
接近距離 0.024LD をキロメートルに換算すると 9120km。これは地球の中心から測った距離ですから地球の平均半径 6371km を引くと 2749km。これが地表からの高度です。ちなみに、国際宇宙ステーションの平均高度は 400km 前後、静止衛星の高度は赤道上空約3万6000km です。
2022 UQ1 | (2022年10月18日付予報) |
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接近日時(日本時間) |
(月)10月16日 15:31 (地球)10月16日 15:54 |
接近日時 誤差 |
(月)±1時間10 分 (地球)±1時間11 分 |
接近距離 | (月)1.021 LD (地球)0.024 LD |
推定直径 |
13 ~ 30 m |
対地球相対速度 |
10.8 km/s ≅ 3万9000 km/h |
初観測から地球接近まで | −2 日 |
次の地球接近 | 2024年11月7日ごろ |
公転周期 | 240 日 ≅ 0.66 年 |
分類 |
アテン群 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
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