2022年10月18日火曜日

レイキャネス海嶺とカトラ山で群発地震 — アイスランド

 
10月16日夜から、アイスランド南西部レイキャネス半島沖のレイキャネス海嶺(地図)で群発地震が発生しています。17日昼までに240件。最大規模は M4.4 と M3.9。昨年と今年、レイキャネス半島で発生した噴火と溶岩流出がありましたが、それに関連した動きでしょうか。レイキャネス海嶺は大西洋中央海嶺の一部で、北アメリカ・プレートとユーラシア・プレートの間にあります:
 
同じく10月16日、アイスランド南部のミルダルスヨークトル氷冠(地図)で M3 級の地震が 3回発生しました。最大は M3.8。ミルダルスヨークトルで大きな地震が短い間隔で3回発生することは珍しいとのこと。ミルダルスヨークトル氷冠は活火山のカトラ山(地図)を覆っており、複数の地熱地帯が存在しています。今回の一連の地震は、カトラから融雪水の流出が起きている兆候なのか、それとも火山活動なのか、専門家は判断がつきかねているようです:
 
カトラ山の最後の噴火は 1918年であり、噴火の前兆に関する資料は限られています。そのため、噴火前にカトラ山がどのような挙動をするのかあまりわかっておらず、今回の地震が 噴火の前触れである可能性は否定できないようです。