2020年11月22日日曜日

エラスムス彗星が太陽に接近

 
南アフリカ共和国のニコラス・エラスムス氏によって 9月17日に発見されたエラスムス彗星(C/2020 S3)が太陽に近づいています。12月9日ごろに水星の軌道の内側に入り、12月12日に近日点を通過します。現在は 7等級の明るさですが、12月には5等級まで増光すると予測されています。
 
以下の写真は 11月20日にナミビア共和国で撮影されたものです(写真をクリックすると拡大します):
 
エラスムス彗星の公転周期は、NASA ジェット推進研究所のデータベースによると 2512 ± 105年。前回この彗星が太陽に接近した時期は、地球ではアテネやローマが民主政/共和政に移行し、マラトンの戦いやサラミスの海戦でアテネがペルシャを破ったころに当たります。日本は弥生時代でした。