9月12日付「小惑星 2018 VP1 が地球衝突の可能性」の続報です。
11月2日から3日にかけて、小惑星〝2018 VP1〟が地球と月に接近します。 現在の予報は以下のとおりです:
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 VP1 | 2~4 | (地球)11月2日 20:33 (月)11月3日 06:45 |
1.09 1.13 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
現在の予報は2018年12月11日に出されたもので、観測データが限られていることから、地球への接近時刻に ±3日と7時間11分、月への接近時刻に ±2日と20時間22分の幅があります。
この小惑星が最後に観測されたのは 2018年11月16日で、それ以降は完全に見失われてしまったようです。ある日突然、地球の直近で再発見され、そのまま地球に衝突するということもあり得ます。
現時点の予報で想定されている最悪のケースでは、地球への接近距離は 0.01520…LD(約5846km)です。これは地球の中心から測った距離で、地球の半径は約 6370km ですから、このケースでは地球に衝突するということになります。
余談になりますが、アメリカではこの小惑星が大統領選挙投票日の前日に地球に接近することから、民主党のバイデン候補が勝利する前印と見なす向きがあるようです。〝VP1〟は〝vice president 1〟を意味し、前副大統領のバイデン氏がナンバー 1 すなわち大統領になると解釈できるからです。(〝2018 VP1〟は発見された小惑星に付与される仮符号です。仮符号の割り当て規則はここを参照してください。)
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