2014年11月12日水曜日

九重山で地下の温度が上昇 ― 大分県竹田市


3月14日付「九重山で地殻変動 ― 大分県竹田市」の続報です。

気象庁が11月11日に発表した「九重山の火山活動解説資料(平成26年10月)」(PDF形式)によると、九重山(地図)の地下の温度が上昇に転じたとのことです。以下は上記からの引用です:
2012 年頃までは帯磁傾向が続いていましたが、23 日に実施した全磁力観測では、硫黄山C領域の北側にある MN1 は前回(2013年11月6日)と比較して磁力の増加に、南側にある MN2、MS1、MS2、MS3 は磁力の減少となり、消磁傾向になっていました。このことは、硫黄山C領域の表面では熱異常域の面的分布は縮小していますが、地下の温度が上昇に転じたことを示唆しています。

物質は温度が上昇すると磁気を失う性質があります。火山の地下の岩石も同様です。このことを利用して地下の温度の上昇や下降を推定するのが全磁力観測です。火山の地下で、マグマの上昇などによって温度が上昇し岩石の「消磁」が起こると、地磁気との関係で、山体の北側で全磁力が増加し、反対に南側で減少します。詳しくは、以下の解説をご覧ください:

なお、昨年11月6日に実施された全磁力観測では、「帯磁傾向の鈍化から硫黄山の熱源の温度の低下の変化が少なくなってきている」とされていました。

九重山の地殻変動については、「一部の基線(上野-坊ガツル、坊ガツル-牧ノ戸峠、星生山北山腹-坊ガツル、星生山北山腹-直入A)で、わずかに伸びの傾向が認められます」となっています。九重山について観測している基線は6本です。そのうちの4本で伸びの傾向が現れているわけですから、「一部の基線」という表現は妥当ではないと思います。

前回の記事の時点では、伸びの傾向があるのは2本の基線(坊ガツル-牧ノ戸峠、星生山北山腹-坊ガツル)でしたから、新たに2本の基線(上野-坊ガツル、星生山北山腹-直入A)でも伸びの傾向が認められるようになったようです。山体膨張の範囲が広がってきたということでしょうか。


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ダイオウイカ捕獲 ― 新潟県佐渡市


ダイオウイカのシーズンがやって来たようです。11月8日、新潟県佐渡市和木(地図)沖の定置網に、ダイオウイカがかかっているのが見つかりました。全長2.6m、重さ約25kgで、「巨大深海生物」といわれるダイオウイカとしては小ぶりです。

「佐渡島では、今年1月から3月にかけてダイオウイカが7匹見つかっているが、11月に確認されるのは珍しい」、「主に太平洋の深海に生息するダイオウイカが、なぜ佐渡の海で多く見つかったのか、はっきりとした理由はわかっていない」:

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大量のイワシ漂着相次ぐ ― 北海道 (続報)


11月4日付「大量のイワシ漂着、地震発生 ― 北海道むかわ町」と6日付「大量のイワシ漂着相次ぐ ― 北海道浦河町、新ひだか町」の続報です。

以下の記事によると、むかわ町と新ひだか町の間にある日高町(地図)でも同様の現象があったとのことです。また、「1982年に発生し、浦河町で震度6の揺れを観測したM7・1の浦河沖地震の時も今回と同じような騒ぎがあった。地震の前に普段は揚がらないメヌケという高級魚が大量に水揚げされた」という浦河町の町長の発言も注目されます:

比較的浅いところを回遊するイワシと、深海性のメヌケを同列には扱えませんが、興味深い現象です。

浦河沖地震は M7.1、震源の深さ40km(震央地図)。浦河町で最大震度6(烈震)を記録しました。


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2014年11月11日火曜日

橋が崩落 ― 北海道・洞爺湖町


11月7日、北海道虻田郡洞爺湖町伏見(地図)にある町道の橋(長さ約50m、幅約8m)が崩落しているのが見つかりました。原因は不明。「2年前の点検では問題なかった。さらに橋が架けられて16年しか経っておらず ・・・」、「雨で土砂が流れるなどの現象はなく『危険箇所とはみていなかった』」(洞爺湖町):

橋の崩落が起きた場所の近くには、羊蹄山有珠山昭和新山洞爺湖(カルデラ湖)など、火山に関係する観光地があります。

ここのところ、北海道南部では、樽前山(地図)の地殻変動や樽前ガローの崩落など、「異変」が目立ちます。以下は、過去1年間にこのブログで取り上げた北海道南部に関連する記事です:

2014年11月10日月曜日

史上初の彗星着陸へ ― ロゼッタ探査機


10月14日付「異形の彗星 ― ロゼッタ探査機が撮影 (続報-7)」の続報です。

11月12日午後5時35分(日本時間)、〝67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星〟を周回中のロゼッタ探査機から彗星着陸機フィラエが切り離され、13日午前0時30分ごろに同彗星の表面に着陸する予定です。ロゼッタがフィラエを切り離すのは、彗星の中心から測って約22.5kmの高度で、フィラエは約7時間かけて彗星の表面まで降下します。

当日、彗星から地球への電波の到達には28分20秒ほどかかるので、切り離しや着陸の成否を伝える信号が地球に届くのは、それぞれ12日午後6時過ぎ、13日午前1時過ぎになります。

以下は、ロゼッタがフィラエを切り離すまでの様子を描いた「カワイイ」動画です:

フィラエ着陸機が軟着陸する場所は、これまで暫定的に「サイト-J」と呼ばれていましたが、公募の結果、「アギルキア」という名前がつけられました。古代エジプトのフィラエ神殿がアスワン・ハイ・ダムの建設によって水没することになったとき、同神殿をフィラエ島からアギルキア島に移築したことに因んだ命名です。

チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は、大小2つの塊が接合したような形をしており、ある方向から見ると子どもが水遊びで使うアヒルのおもちゃのように見えます。アギルキアは、小さい方の塊、つまりアヒルの頭のてっぺんに位置しています(写真)。

フィラエは、着陸直後に本体下から銛を発射して自身を彗星に固定します。さらに、3本の着陸脚にあるネジを彗星表面にねじ込んで固定を確実にします(BBCのサイトが掲載している説明図の「5」が銛、「3」がネジ)。彗星の表面が想定より固かったり、柔らかかったりした場合には問題が生じる可能性があります。

フィラエ自身には推進装置が搭載されていません。したがって、彗星着陸の成否は、切り離し時点でのロゼッタの位置や速度にすべてがかかっています。以下は、BBCのサイトが掲載しているフィラエの着陸ゲームで、今回の着陸の難しさを体験できます。画面下部のバーで切り離しの高度と速度を調節して、〝Launch〟(発射)ボタンをクリックしてください:

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2014年11月9日日曜日

伊豆大島で火山性地震増加 (続報)


10月31日付「伊豆大島で火山性地震増加」の続報です。

伊豆大島(地図)の火山性地震は、10月31日以降は「やや少ない状態」で推移しています(グラフ)。以下は、気象庁が11月7日に発表した「平成26年 No.45 週間火山概況 (平成26年10月31日~11月6日)」からの引用です:
10月29日から30日にかけて島の西部を震源とする火山性地震が一時的に増加しましたが、 31日以降は、やや少ない状態で経過しています。

(中略)

GNSSによる観測では、地下深部のマグマの供給によると考えられる島全体の長期的な膨張傾向が続い ていますので、今後の火山活動に注意してください。

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ミツクリザメ捕獲 ― 静岡県静岡市


11月1日、静岡県静岡市清水区(地図)沖の駿河湾で、体長1.2mのミツクリザメが捕獲されました。「捕獲した水域が浅いうえ、展示を開始して以来、水槽内を活発に泳ぐ様子が観測されている」ので、展示している葛西臨海水族園では長期飼育を目指しているとのことです:

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原因不明の大きな音と振動 ― 新潟県佐渡市


11月7日午後4時47分ごろ、新潟県佐渡市(地図)で、「ドン」という大きな音と振動が感じられ、市役所や警察に通報が相次ぎました。地震計は揺れを記録しておらず、原因不明とのことです:

原因不明の大きな音や振動は、海外の報道でもわりと頻繁に見かけます。報道後しばらくして、軍用航空機の衝撃波であったことが明らかになるケースが多いというのが実感です。


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2014年11月6日木曜日

大量のイワシ漂着相次ぐ ― 北海道浦河町、新ひだか町


11月3日の北海道勇払郡むかわ町に続いて、4日には日高郡新ひだか町(地図)、5日から6日にかけては浦河郡浦河町(地図)に大量のイワシが押し寄せています。「50年近く住んでいますがこんなことは初めてです」(浦河港近くの住民):

報道記事では、3日から5日にかけて北海道を襲った暴風と海水温の低下を原因とする見方が多いようです。つまり、暴風によって「表面の暖かい海水と深いところにある冷たい海水がかき回されて海面の水温が下がった。これによって動きの鈍ったイワシの群れが高い波にあおられて陸の方に寄せられ、イワシが大量に打ち上げられた」(NHK)、あるいは比較的海水温の高い港に逃げ込んで酸欠状態になった(北海道新聞)という説明です。

3日のむかわ町の事案については、以下を参照してください:

なお、11月5日23時01分ごろに、根室半島沖の深さ約50kmでM4.6、最大震度3の地震が発生しています(速報値、震央地図)。


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-15)


10月12日付「宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-14)」の続報です。

高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の表が11月5日に更新されています。10月分の異常報告件数は0件でした:

ページ右上は、先月から変わらず「公開日 2014年10月08日」のままになっています(11月6日現在)。日付が更新されないことは、これまでにも何度もありました。あえて言いますが、相変わらず杜撰な仕事ぶりですね。これは、高知県の県民性なのでしょうか。


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