2025年5月22日木曜日

アメリカのゲシュタポ

 
過去に反イスラエル的な内容をブログに書いていたという理由で通学途中の留学生が突然拘束されたり、不法移民を法廷の別出口から退出させた(通常の出口では執行官が身柄拘束のために待機していた)として裁判官が逮捕・起訴されたり、不法移民を拘束しようとした執行官に抗議したという理由で市長が拘束されたりと、アメリカのニュースを見ているとわずか数ヶ月でアメリカが変質してしまったと感じる毎日です。これらの出来事で前面に立っているのが、国土安全保障省に属する移民・関税執行局(United States Immigration and Customs Enforcement、略称:ICE)の執行官です。その強権的なやり方に反発する市民も多く、一部では ICE 執行官の動きを監視し、通報し合うレジスタンス組織のような動きもあるようです。
 
以下は、国土安全保障省の公式アカウントの投稿です。ミネソタ州知事の Tim Walz 氏(2024年の大統領選挙では民主党の副大統領候補でした)が、ミネソタ大学の卒業式でのスピーチで ICE の執行官を「トランプの現代版ゲシュタポ(秘密国家警察を意味するドイツ語)」と表現したことに強く反発しています。
 
「ICE の法執行官をゲシュタポに例えるのは、実に不快で吐き気がするほどだ。

ICE とその協力機関に対する攻撃や悪者扱いは誤りだ。ICE 職員への暴行は 413% 増加している。

我々のメッセージは明確だ。この国に不法入国してはならない。もし不法入国したなら、我々はお前を逮捕し、国外追放し、二度と入国させない。」: