オタゴ大学(ニュージーランド)の教授を中心とする研究チームの論文(The genomic footprint of coastal earthquake uplift)を紹介する記事と、教授との Q&A です。昆布の遺伝子を調べることによって、これまで知られていなかった過去の大地震を見出すことができる; また、今後大地震が起こりやすい場所を予測するための手段になり得るとのことです:
- Scientists Find an Earthquake’s Toll in an Organism’s DNA
- Q+A: How can kelp DNA help us detect earthquakes?
誤解を怖れずに単純化すると、大地震によって海岸が急激に隆起する → 海岸沿いに生えていた昆布は乾燥して死滅する → 新しい海岸沿いには異なる遺伝子グループに属する昆布が「植民」してくる → 周辺の昆布の遺伝子と比較することによって遺伝子グループの交代が起きたことがわかる → その場所でかつて急激な隆起(大地震)があったことがわかる、という流れのようです。