2020年7月12日日曜日

初動の押し・引き分布


高密度で配置した地震計が捉えた地震初動の押し・引き分布:


『平成12年鳥取県西部地震』の余震の初動分布であろうと思われます。同地震は2000年10月6日発生。M7.3、最大震度6強。『理科年表』には、「M7級の地殻内地震にもかかわらず活断層が事前に指摘されておらず、明瞭な地表地震断層も現れなかった」とあります。

リンク先の論文 "Non‐Double‐Couple Microearthquakes in the Focal Area of the 2000 Western Tottori Earthquake (M 7.3) via Hyperdense Seismic Observations" の "Plain Language Summary"(平易な言葉によるまとめ)をテキトー訳すると次のようになります:
地震は、2つの岩盤の間の相対的な滑りによって、周囲の岩石が壊れることで発生します。発生過程の特徴から、岩石がどのように変形したかを知ることができ、地震発生の理解を深める上で重要です。私たちは、2000年に発生した鳥取県西部地震という大地震が発生した地域での小規模な地震を、超高密度地震観測データを用いて調査しました。観測では、1km間隔で1,000個のセンサーを設置しました。その結果、小さな地震が、断層面に沿う滑りだけでなく、引張応力による亀裂の形成を誘発することがわかりました。このような亀裂の形成は、局所的な高圧流体か、その地域の亀裂の開きやすさ、あるいはその両者によって説明できます。これまでの研究によれば、どちらの可能性も今回の大地震の発生に関係している可能性があります。したがって、私たちは、岩盤は流体の浸透と強い揺れによって破壊したとの結論に至りました。