2020年7月21日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-225)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月18日17:00付で更新情報を出しています:

今回の更新情報の前半には、2020年上半期(1月〜6月)の予報実績がまとめられています。期間中に発生した M5.0以上の地震と火山活動は43件(注1)。43件のうち、前兆観測網のカバー範囲などから前兆が検知可能であった地震または火山性活動は 11件。各予報は、地震前兆変動検知観測情報・公開実験の参加者に配信済み:

分類 件数
予報を出せずに地震発生=見逃し(注2) 1
予報を出したが地震発生なし=空振り 0
3要素とも予報失敗(注3) 0
1要素予報成功 0
2要素予報成功(注4) 2
3要素予報成功 8
合計 11

(注1)群発地震では、活動期間中に M5.0以上の地震が複数発生しても 1件と数えている。
(注2)No.1778前兆との識別に失敗。事後、前兆が現れていたことを確認。
(注3)地震予報の3要素は時期・場所・規模。
(注4)予報発生日を1日越えて発生した地震1件、予報規模範囲を M0.5越えて発生した地震 1件、合計2件。

「重要なことは前兆変動検知可能地震に対し、1:1 で前兆変動が出現していること、また予報を出したが対応活動無しがないことは非常に重要です。」

串田氏が一般に公開している予測情報は、前例のない長期継続前兆 No.1778 についてだけです。ネット上でこの No.1778 の情報だけを目にしている方々にとっては、串田氏の予測手法は当てにならないという印象が残ると思いますが、No.1778前兆以外ではかなり良い結果を残していると言えるのではないでしょうか。

長期継続している No.1778 前兆については以下のとおりです:
  • 現在考えられる地震発生時期は3とおり:
地震発生時期前兆終息時期
11月3日± 8月14日± または 10月5日±
11月13日± 8月22日± または 10月12日±
12月2日± 8月1日± または 9月5日± または10月26日±
  • CH07観測装置(八ヶ岳)が、1年以上前から観測電圧の上限(50mV)を越えていたが、7月3日から上限以下になっている。下降傾向は続いており、8月上旬〜中旬ごろには正常基線電圧に戻る可能性がある。この変化は、12月以前に地震発生となる可能性を示唆している。

  • 前兆終息が確認できた時点で発生時期を計算し、報告する。

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