2010年1月3日日曜日

インドで列車衝突続発 ― 濃霧と停電が原因

1月 2日、インド北部、ヒマラヤ山脈の南麓にあたるウッタルプラデシュ州で、短時間に列車事故が少なくとも 3件発生しています。原因は、同日にインド北部を覆った濃霧と停電と見られています:
常にというわけではありませんが、濃霧や停電は地震の前兆と関係している可能性があります。しかし、気象条件や社会的要因などを勘案して慎重に判断する必要があります。ところが、そのような検討をスキップして何でも前兆と考える人たちがいますから、日本でこのような事態が生じたら、まず間違いなく地震の前兆だと騒ぎ立てることでしょう。

年末から年始にかけて、インドでは北東部の州で、またバングラデシュやヒマラヤ山中のブータンで有感地震が発生しています。

インドでは長年、鉄道の安全性が問題となっています。2007年から 2008年にかけての年度では 194件、2008年から 2009年の年度では 117件の鉄道事故(この内、80件は人的ミスによるもの)が発生しています。

なお、上から 2番目の記事では事故の件数が「2件」となっていますが、これはこの記事のリリースが早かったためです。