- 気象庁、東海地震予知でひずみ計を増設へ (4月28日付)
- 飯田市南信濃に県内初の高精度ひずみ計、気象庁計画 (4月7日付)
- ひずみ計6カ所増設へ 東海地震の前兆監視 (1月6日付)
- 東海地震の予兆監視 「ひずみ計」更新進まず 気象庁、予算難で(2008年9月1日付)
- 旧型ひずみ計は地殻のひずみの量しかわからないが、新型は力が加わる向きもわかる「多成分ひずみ計」
- ひずみ計の耐用年数は 10~20年程度
- 気象庁が予知情報を出す際に基準とするひずみ計は、今回の新設分を除いて 21か所; そのうち 5か所だけが新型で、16か所は旧型のまま
- 旧型 16か所のうち、8か所が設置から 30年近く経過して老朽化; 残り 8か所は 91~95年に更新されたものの旧型
- 2000年を最後にひずみ計の新設は途絶えていた
- ひずみ計は地下水の影響を避けるため最低 200m の深さに埋設する必要があるが、未更新の旧型の大半は深さ 100m 前後に埋設
- ひずみ計の設置には、地中に穴を掘って計器を埋設、地上にもデータ処理・伝送機器を設置する必要があり、1か所で億単位の費用が必要
4番目の記事(中日新聞)には、判定会長を務めた経験のある溝上恵・東大名誉教授のコメントが載っています:
技術が進んで新型機器があるのに使えていない。データに変化が出ても(前兆か、老朽化の障害かと)不安がある。一定時期がたったら更新すべきだ。ただ、気象庁は衛星(ひまわり)を抱え、海底地震計も予算の額が大きい。ひずみ計の更新を言うと、庁内の別の何かを削れと財務当局から言われ、1カ所分の予算獲得も至難の業だろう。