8月23日付「噴火始まる — アイスランド」の続報です。
マグマ溜まりへの流入量と噴火による流出量が均衡している Credit: Icelandic Meteorological Office |
8月22日に始まった噴火は現在も続いています。 以下はアイスランド気象局が 9月3日23時00分と 4日02時30分(いずれも日本時間)に発表した内容の概略です ——
現在 2つの噴火口が活動している。噴火の勢いはここ数日で大幅に弱まっている。
噴火口の北側の溶岩原は拡大を続けているが、その拡大速度はかなり鈍化している。現時点では、溶岩流は噴火現場付近のインフラを脅かしてはいない。
スンドヌークル(Sundhnúkur)火口列周辺の地震活動はここ数日で大幅に減少している。記録されている小規模地震のほとんどは、この噴火の初めに活動していた亀裂の北部で発生している。
過去数日間、スヴァルツェンギ(Svartsengi)では地盤の隆起や沈降は検出されていない。これは、スヴァルツェンギの地下にあるマグマ溜まりへのマグマの流入量が、噴火による流出量と同程度であることを示唆している。
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