2021年12月3日金曜日

山梨県東部・富士五湖で M4.1、M3.6、M4.8

 
12月3日未明から明け方にかけて、山梨県東部・富士五湖を震源とする有感地震が 3回発生しました。3回ともほぼ同じ場所、同じ深さで発生しています。さらに、これらの地震に誘発されたのか、昼すぎには神奈川県西部でも有感地震が起きました:
  • 02:18ごろ M4.1、深さ 20km、最大震度 4 (速報値)
  • 02:23ごろ M3.6、深さ 20km、最大震度 3 (速報値)
  • 06:37ごろ M4.8、深さ 19km、最大震度 5弱 震央地図(暫定値)
  • 12:37ごろ M2.8、深さ 10km、最大震度 1 震央地図(速報値)
 
以下の気象庁の資料によると、最大震度 5弱 の地震は、北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型とのことです。震央付近は、フィリピン海プレートに乗って南の海からやって来た丹沢山塊が今もなおギューッと日本列島に押し込まれている場所ですが、震源はフィリピン海プレートのスラブ上面よりは深いところのようです(等深線):

興味深いのは、山梨県東部・富士五湖の地震の震央は富士山から 35km、神奈川県西部の地震の震央は富士山から 34km、両震央間の距離も 35kmで、ちょうど正三角形の頂点になっていることです。
 
以下は、2005年以降に山梨県東部・富士五湖を震源として発生した有感地震の回数をグラフにしたものです:

(クリックで拡大)

 
明日は新月です。さらに大きな地震が起きることがありませんように。
 
 
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