12月23日、米国カリフォルニア州にあるトゥエイン・ハート・レイク・ダム(地図)で大きな爆発音がしたため、一部の地域に避難勧告が出されました。当初はダム自体に亀裂が入ったとされていましたが、調査の結果、ダムに隣接する(ダムの一部をなす)花崗岩に亀裂が入ったために爆発音が発生したと判明、人工部分に亀裂が入っていないことが確認されたため、避難勧告は解除されました:
上の地図(=航空写真)で見るとわかりますが、当該ダムの放流部は大きな岩塊を利用しています。この岩塊は花崗岩からなり、長年の風化によって表面の剥離現象(exfoliation event)が起きているようです。このダムでは2014年にも同様の現象が起きていますが、今回はそれを上まわる規模であったため、大きな爆発音が生じたようです。
以下は2014年当時の剥離現象を記録した動画です。剥離に伴って埃が舞い上がり大きな音が出る様子が記録されています:
- Twain Harte Rock Exfoliating (YouTube動画)