2019年11月23日土曜日
白亜紀の花崗岩に超臨界流体の痕跡
岐阜県瑞浪市(地図)内の地下 550m から採取した約7600万年前(中生代白亜紀)の花崗岩中に、超臨界流体の痕跡と、流路になっていた細かな割れ目があるのが見つかりました。「(超臨界流体は)地下深部の高温のマグマや溶岩から発生し、粘性が低く、水よりも気体に近い性質を持つ高温の流体。水を主成分としており(中略)低密度のため上昇し、温度低下(374℃未満)に伴い熱水に変わる」。
「従来、割れ目の発達は、地殻変動に伴う断層運動によって生じると考えられてきました」、「割れ目が発達していないにもかかわらず地下水などが流れやすい岩盤があり、その原因は明らかになっていませんでした」、「超臨界流体の痕跡に関する研究は、地下深部における流体の移動や、それに伴う微小地震などの現象の理解に繋がることが期待されます」: