小惑星〝2019 VB5〟と〝2019 VF5〟が11月9日から10日にかけて月と地球に接近します。
2つの小惑星はアポロ群に分類され、直径は前者が 1~3m、後者が 8~19m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。2つの小惑星が最初に観測されたのは11月5日です。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2019 VB5 | 1~3 | (月)11月09日 13:20 (地球)11月10日 02:29 |
0.91 0.38 |
2019 VF5 | 8~19 | (月)11月10日 03:36 (地球)11月10日 08:16 |
1.07 0.50 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
地球との相対速度は、VB5 が秒速 6.2km(時速約2万2000km)、VF5 が秒速 18.0km(時速約6万5000km)と予報されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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