6月6日に月面への軟着陸を目指していた ispace社 HAKUTO-R ミッションの RESILIENCE着陸船は、「月面との距離を測距するレーザーレンジファインダーにおいて、有効な計測値の取得が遅れ、また予定されていた月面着陸に必要な速度まで十分に減速ができていなかった(資料)」ために月面に衝突したとみられていますが、このほど、月を周回している LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が撮影した衝突地点の画像を NASA が公開しました:
LROの右狭角カメラ(LROCと呼ばれるカメラ群の1つ)が、氷の海(Mare Frigoris)の表面から約50マイル(約80km)上空から、ここに掲載されている画像を撮影しました。
写真の矢印の上に見える黒い汚れは、着陸機が表面に衝突し、レゴリス(月の「土」を構成する岩石や塵)を巻き上げた際に形成されました。衝突地点を取り囲むかすかな明るいハローは、低角度のレゴリス粒子が繊細な表面を削り取った結果です。
写真の矢印の上に見える黒い汚れは、着陸機が表面に衝突し、レゴリス(月の「土」を構成する岩石や塵)を巻き上げた際に形成されました。衝突地点を取り囲むかすかな明るいハローは、低角度のレゴリス粒子が繊細な表面を削り取った結果です。