このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を採り上げています(1LD=地球から月までの平均距離)。この 2LD という条件を外すと、地球に接近する小惑星の数が非常に増えてしまい、とても記載しきれないからです。
8月は、2LD の範囲内に入ってきた小惑星はありませんでした。珍しいことだと思っていましたが、9月になったとたんに〝2014 RA〟が地球に 0.15LD まで接近。そして以下に述べる〝2014 RC〟がさらに距離を縮めて地球のそばを通過します。
9月8日午前3時19分(日本時間、20分ほどの誤差の可能性)、小惑星〝2014 RC〟が地球に 4万km(地球から月までの平均距離の10.4%)まで接近します。これは、地球の中心から小惑星までの距離ですので、地球の半径を差し引くと地表からの高度は 3万3600km。静止衛星の軌道は地表から約 3万5800km ですから、小惑星〝2014 RC〟は気象衛星「ひまわり」などの静止衛星よりも地表に近いところを通過していくことになります。
この小惑星は9月1日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は 13~29m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速 10.92km(時速約3万9000km)と計算されています。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2014 RC | 13~29 | 9月8日 03:19 | 0.10 |
(LD: 地球から月までの平均距離=1)
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