2012年11月18日日曜日

クジラ28頭が集団座礁 ― ニュージーランド


11月15日、ニュージーランド南島の北端部にあるフェアウェル・スピット(さよなら岬、地図)の砂浜で、28頭のゴンドウクジラが動けなくなっているのが見つかりました。12頭(報道によっては11頭)はすでに死亡しており、残りの16頭も助けられる見込みがないため、大口径のライフル銃で「安楽死」させられました。死体は海岸に放置されるとのことです:

15日午前9時に、1頭の赤ちゃんクジラが自ら砂浜に乗り上げたとの通報があり、午前10時ごろに専門家が現場に到着。その時点では、28頭のクジラが座礁し、そのうち12頭はすでに死亡していたとのことです。

前日に異常に高い潮位があり、その後、急速に潮位が低下したためにクジラの群れが浅い水域に取り残されたとも伝えられています。

フェアウェル・スピットはクジラやイルカの集団座礁が頻繁におきる場所です。毎年、年末から3月にかけてが集団座礁のシーズンで、今年の1月には99頭が集団座礁し80頭が死亡する事件も起きています:

今回の集団座礁は、例年より時期が早い点と、座礁から1時間後には12頭が死亡している点などが不審がられています。通常、浜に乗り上げても数日間は生存できるとされており、クジラの群れが何らかの病気にかかっていたとする報道もあります。


関連記事