宇宙マイクロ波背景放射は、ビッグ・バン宇宙論の証拠ともなっている根源的な放射です。われわれの太陽系を含む銀河系は周辺の島宇宙とともに、この背景放射に対して毎秒約 600km という高速で移動しています。この高速移動のせいで、進行方向からの放射は青方偏移、後方からの放射は赤方偏移を起こしているため、上記画像のような色分けになっています。
われわれの銀河系島宇宙が、なぜこのような高速で移動しているのかはわかっていません。高速移動の先には、“グレート・アトラクター” とよばれる巨大な質量集積が 250万光年の彼方に待ちかまえています。銀河系以外の数百万個の島宇宙もそこに引き寄せられているとのことです。
私は、上記の画像を見て、太極の図を思い浮かべました。白と黒のオタマジャクシ形が絡み合って円形を構成している図です。韓国の国旗(太極旗)の中心部に描かれているあの図形も同類です。太極とは、広辞苑の説明によると:
中国で、易学から発し、宋学の宇宙論の中で重視された概念。天地がまだ分れない以前の宇宙万物の元始。宇宙の本体。万物生成の根元。とのことで、宇宙論とも大いに関係があるようです。
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency