天王星の 29個目の衛星がジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって発見された、と NASA が発表しました。推定直径 10kmで、天王星の中心から約 5万6000km のほぼ円形の軌道を回っています。非常に小さいため、ハッブル宇宙望遠鏡では発見できず、天王星の側を通過したボイジャー 2号でも検出は無理だったと考えられています:
新衛星は仮符号 "S/2025 U1" が付与されています。いずれ正式の名称が決まることになりますが、天王星の衛星は、シェークスピアかアレクサンダー・ポープの作品に登場する人物の名前がつけられる慣例になっています。
以下の動画には、天王星を周回する既知の 28衛星のうちの 13 と新衛星(丸印)が映っています。天王星の地軸が横倒しになっていることにも注目してください:
We’re not sitting on this one, Uranus has another Moon!
— NASA Webb Telescope (@NASAWebb) August 19, 2025
Webb discovered an unknown moon orbiting the planet, expanding its known satellite family to 29. https://t.co/uc9CdPnB7w pic.twitter.com/NM9vlAm24H
関連記事
- 天王星と木星が衝 (10年9月22日)
- 天王星の軌道通過 ― 冥王星探査機 (11年11月8日)
- 天王星と金星が接近 (12年2月7日)
- 天王星と地震 (14年10月8日)
- 天王星が衝 (21年11月7日)