2025年1月28日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-317)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田嘉男氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 1月26日17:00 付けで「続報 No.384」(PDF形式)を出しています。
 
前回の更新情報の概略 ——

CH32観測装置 の特異変動が 1月19日16時ごろ(19.7日)に静穏化、さらに残っていた微弱な変動も 1月21日14時30分(21.6日)に静穏化。
 
16年7ヶ月間にわたって継続した変動が全て終息した。
 
12月8.8日極大に対する静穏化時期を前者 19.7日とした場合は 2月3日±2日、後者 21.6日とした場合は 2月5日±2日が地震発生推定日として『経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1』から算出される。大枠としては 2月4日±3日。

今回の更新情報の概略 ——

現状 —
  • 静穏だった CH26と CH20観測装置に PBF特異が短期間再出現。
  • CH26観測装置には、微弱な火山性変動も散発的に出現。
  • 静穏だった CH32観測装置に特異変動が短期間再出現。
直前変動 — 上記の変動はすべて昨年 12月6日に観測された変動と同一タイプ。この時期だけに短期間再出現したことから、直前変動の可能性が考えやすい。
 
極大日の見直し — 12月8.8日を極大と認識していたが、PBF特異が顕著化した期間の中心の 12月6日を極大に修正。上記の再出現した変動は 12月6日極大に対する直前変動の可能性が考えやすい状況。
 
計算 1 — CH26 および CH20の PBF特異と、CH32 特異の重複時間帯の中心は 1月25.7日。極大 12月6.0日、直前特異 1月25.7日として『経験則[極大〜地震発生]:[直前特異〜地震発生]= 6:1』を適用すると、地震発生日として 2月4日±2日を得る。

計算 2 — 極大 12月6.0日、CH32の顕著な特異変動が消えた 1月19.7日を終息として『経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1』を適用すると、地震発生日として 2月4日±2日を得る。

結論 — 今後、変動出現が観測されなければ、2月4日±2日、特に 2月4日または 2月5日に対応地震発生の可能性が考えやすい。
 
[注]特異変動については『FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料』(PDF形式)の 9ページを参照してください。


推定日2025年2月4日±2日
特に 2月4日または 2月5日の可能性が考えやすい
今後の変動で修正が必要な場合は続報で修正
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
前者の可能性が若干高い
推定震央領域

続報 No.384」所載の図6参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後噴火変動が観測された場合は続報予定。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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