2025年1月14日火曜日

東海・南海トラフ巨大地震への道程

 
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は平安時代に起きた貞観地震の再来といわれます。貞観地震前後の地震発生状況と最近の状況を比較してみました。9世紀後半に起きた地震のうち、京都群発地震を除くと、相応する大地震が今世紀にまだ発生していない地域は、奈良県と南関東、そして東海・南海トラフです。
 
9世紀後半 20世紀末〜21世紀
851年 京都群発地震
855年 地震(東大寺大仏頭部落下)
863年 越中・越後地震 M7.0
2004年 新潟県中越地震 M6.5
2007年 新潟県中越沖地震 M6.8
868年 播磨地震 M7.0以上
1995年 兵庫県南部地震 M7.3
868年 京都群発地震
868年 貞観地震(陸奥海溝地震) M8.3
2011年 東北地方太平洋沖地震 M9.0〜9.1
869年 肥後地震
2016年 熊本地震 M7.3
869年 大和地震 (2018年 大阪府北部地震 M6.1)
878年 南関東地震 M7.4

880年 出雲地震 M7.0以上
2000年 鳥取県西部地震 M7.3
880年 京都群発地震
887年 南海・東海連動地震 M8.0〜8.5

 
 9世紀後半には、富士山(864年)、阿蘇山(864年、867年)、鶴見岳(867年)、鳥海山(871年)、開聞岳(874年、885年)など、火山の大規模噴火も相次ぎました。そして伊豆新島が噴火(886年)した 1年2ヶ月後に南海・東海連動地震が発生しました。