2022年7月12日火曜日

地震調査委員長見解 — 能登半島群発地震

 
能登地方で続いている地震活動について、政府の地震調査委員会が見解を発表しました。

▼「地震活動域周辺の地下に、現在の地殻変動及び地震活動を発生させている原因となるものが存在していると考えられます。その可能性として、球状圧力源開口割れ目断層すべり等を考えることができます。しかし、現在の観測データ及び解析結果からは、いずれの可能性も考えることができ、原因を1つに特定することは困難です」、▼「地震活動域周辺の電気伝導度の分布を見ると、一連の地震活動域及びその深部に、より電気を通しやすい領域が存在していると推定されます。また、地震波による解析では、南側の地震活動域の最も深い場所付近に、地震波を反射する領域が推定されます。能登半島北部での温泉水の分析からは、何らかの流体が関与している可能性があると考えられています」、▼「この地域の温泉水の分析結果からは、マグマが関与した積極的な証拠は見つかっていません」、▼「一連の地震活動では、概ね南東傾斜の震源分布が複数見られ、時間の経過とともに深部から浅部へ広がっている。これまでの地震活動における発震機構解は、概ね北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であり、南東傾斜の震源分布とも概ね調和的」:
 
関連記事