7月13日18時06分、月が近地点を通過し、9時間32分後の14日03時38分に満月となります。平均よりも近い距離で満月になるため、『天文年鑑』(誠文堂新光社)の表現によれば「今年一番大きい満月」が見られることになります。
今回のように、月が近地点の近くで満月(または新月)になる時、スーパームーンと呼ばれます(以下の記事は米国時間で記されているため、日本とは日時がずれています):
- Don't miss the biggest 'supermoon' of the year on July 13 (7月13日の今年最大のスーパームーンを見逃すな)
「スーパームーン」という用語は、1979年に占星術師のリチャード・ノール氏が占星術を扱う雑誌上で使ったのが最初とされています。上の記事には次のような記述があります:
興味深いことに、この(スーパームーンという)言葉は1979年にはほとんどインパクトを与えることがなかったが、2011年3月11日、本州北東部沿岸の日本海溝でM9.1の東北地方太平洋沖地震が発生すると、突然注目されるようになった。 (その地震の)8日後、近地点通過と満月が重なり、これが日本の大地震の引き金になったのではないかという指摘がすぐになされたのである。この主張を最初にしたのはノール氏で、彼はスーパームーンは「地球物理学的ストレス」を引き起こす可能性があると主張した。
そして突然、「スーパームーン」という言葉が主要メディアの間でもてはやされるようになった。
もちろん、地球に近いところで満月になったことが2011年の日本の地震の引き金になったというのは、ばかげた話である(実際は、地震の当日、月は遠地点(軌道上で地球から最も遠い部分)の方に近かったのである)。
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