10月27日、アメリカ空軍の無人スペース・プレーン(ミニ・シャトル)〝X-37B〟が5回目の軌道飛行(OTV-5)を終え、フロリダ州ケープ・カナベラルにあるケネディ・スペース・センターのスペースシャトル用滑走路に自動操縦で着陸しました。2017年9月7日に打ち上げられ、2年以上(779日17時間51分)を宇宙空間で過ごしたことになります:
アメリカ空軍は X-37B の目的や軌道上で何をしているのかについて機密として口を閉ざしています。これまでに明らかになっているのは、積荷の一つが Air Force Research Laboratory Advanced Structurally Embedded Thermal Spreader と呼ばれるもので、長期間の宇宙環境のもとで実験的な電子装置と振動するヒートパイプをテストする目的であるということだけです(空軍発表資料)。
以下は、X-37B のこれまでの飛行記録です:
打ち上げ / 着陸 | 飛行時間 (日-時-分) |
機体 | |
---|---|---|---|
OTV-1 | 2010-04-22 〜 2010-12-03 | 224-09-24 | 初号機 |
OTV-2 | 2011-03-05 〜 2012-06-16 | 468-14-02 | 2号機 |
OTV-3 | 2012-12-11 〜 2014-10-17 | 674-22-21 | 初号機 |
OTV-4 | 2015-05-20 〜 2017-05-07 | 717-20-42 | 2号機 |
OTV-5 | 2017-09-07 〜 2019-10-27 | 779-17-51 | 2号機 |
関連記事
- X-37B の初飛行近づく (10年4月7日)
- X-37B 打ち上げ (10年4月25日)
- Falcon HTV-2 は失敗 (10年4月26日)
- X-37B が軌道変更 (10年8月27日)
- X-37B が再び「行方不明」 (10年10月12日)
- X-37B 再発見 (10年10月15日)
- X-37B の高度が低下 (10年11月24日)
- X-37B が帰還 (10年12月6日)
- X-37B 2号機の打ち上げ迫る (11年3月1日)
- X-37B 2号機 打ち上げ (11年3月6日)
- Falcon HTV-2 再び失敗 (11年8月15日)
- X-37B の飛行延長を発表 ― アメリカ空軍 (11年11月30日)
- X-37B 2号機 打ち上げから1年経過 (12年3月7日)
- X-37B 2号機 間もなく地球帰還か (12年6月2日)
- X-37B 2号機が地球に帰還 (12年6月18日)
- X-37B 3号機が地球帰還 (14年10月18日)
- X-37B が4回目の地球帰還 (17年5月14日)